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戸崎中山遺跡 (とさきなかやまいせき)/土浦事務所


平成15年2月〜平成15年3月の調査状況
 
戸崎中山遺跡は,縄文時代前期と古墳時代前期の集落跡,古墳時代後期の古墳,中世の墓跡です。
第1号墳は円墳として調査してきましたが,周溝の南部が突出していること,周溝の北部が途切れることから,帆立貝形古墳の可能性が出てきました。張り出し部は,周溝に重なって巡る中世の第10号溝に掘り込まれているため残存していません。張り出し部周辺の周溝からは埴輪片が集中して出土しています。埴輪は主に人物埴輪の顔や腕や腹部の破片で,複数の武人埴輪と女性埴輪が立てられていたと考えられます。時期は,埴輪の突帯の断面形から6世紀後葉と考えられます。
 
第1号墳の周溝から出土した埴輪.
第1号墳の全景

平成14年12月〜平成15年1月の調査状況
 
古墳時代前期(4世紀頃)の住居の多くは焼失家屋です。第1号墳は内径18mほどの円墳で,時期は6世紀代と思われる人物や円筒埴輪片が出土しています。第2号墳は長軸内径26mほどの前方後円墳で,埋葬施設の箱式石棺が前方部に発見され,時期は6世紀末から7世紀初頭と考えられます。第1号墳を取り囲んでいる第8号溝は径58mで,内側に多くの火葬施設や五輪塔の部材が発見されていることから,中世後期の墓域と思われます。確認された105軒の住居跡の中,西側地区の30軒の調査が今後進められます。
 
火災で焼失した古墳時代の住居跡
確認された第1号墳
前方後円墳の第2号墳
第2号墳の箱式石棺

平成14年10月〜11月の調査状況
 
表土除去後,縄文時代前期の住居跡19軒,古墳時代前期の住居跡85軒のほか,方形周溝墓1基が確認され,遺跡の中心となっています。
また,古墳時代後期の前方後円墳と円墳も各1基ずつ確認されています。第2号墳の主体部は箱式石棺で,前方部の主軸上に位置していました。さらに,中世後期の五輪塔や火葬土壙なども数多く見られます。
 
確認された遺構
確認された第一号墳
第二号墳の石棺内の様子

平成14年7月〜9月の調査状況
 
当遺跡は,新治郡霞ヶ浦町戸崎字中山840番地ほかに所在し,霞ヶ浦北湖岸の台地縁辺部に立地しています。
調査面積は18,000m2で,調査は土捨て場が十分確保できなかったため,表土除去及び調査を2期に分けて行うことになりました。
第1期の調査面積は9,224m2で,縄文時代前期の竪穴住居跡11軒,古墳時代前期の竪穴住居跡50軒と方形周溝墓1基などを確認しました。
 
確認された遺構
確認された方形周溝墓
調査前の塚
溝跡の調査
 
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