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桜の郷事務所

〒311-3114 東茨城郡茨城町大字大戸字宿ノ内2017番地の3
TEL・FAX 029-291-1580
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
羽黒山遺跡
大戸富士山遺跡
平成17年4月〜平成18年3月 旧石器時代,縄文時代,古墳時代,奈良時代,平安時代,中世,近世 竪穴住居跡,掘立柱建物跡,陥し穴,土坑,溝跡,石器集中地点,炭焼窯跡 ナイフ形石器,細石刃(さいせきじん),土師器,須恵器,鉄製品など
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

羽黒山遺跡(はぐろやまいせき)


平成18年2月〜3月までの調査状況

 
2月からの調査によって旧石器時代の石器集中地点1か所、竪穴住居跡7軒、掘立柱建物跡2棟、道路跡1条、土坑3基、ピット群2か所などを確認しました。なかでも石器集中地点においては珪質頁岩や安山岩を石材としたナイフ形石器や、その製作に伴う石核や剥片などが100点以上出土しました。これらのことから後期旧石器時代の石器製作跡であったと考えられます。3月をもって当遺跡の調査を終了しました。
 
 
第3号石器集中地点:100点以上の石器が
確認できました。
第2号道路跡:2条の溝が平行して東西に
延びています。
 

 

平成18年1月までの調査状況

 
羽黒山遺跡(第2期)の調査が終了し,2月からは第3期の調査が始まります。第2期の調査では,後期旧石器時代(今から約3万年から1万3000年前頃)の石器が集中して出土したことが注目されます。この石器集中地点からは,70点をこえる細石刃【木や骨でできた柄(え)に溝を彫り,そこにたくさんの小型の石器を埋め込んで槍先(やりさき)などとして使用したと考えられます。】のほか,石器を作るもととなった石(石核)や作る過程で出た石のくず(剥片)が見つかっています。細石刃やその製作にともなう石器類がまとまって調査された例は,県内でも数少ない貴重なものです。
 
細石器が集中して出土した地点。
白い点が石器が出土している地点です。
出土した細石器。細石器は長さ
2cmほどの小さな石器です。

平成17年4月から5月までの調査状況

 
羽黒山遺跡は,国立水戸医療センターの近くにあります。ここの調査は平成15年度に行われ今回で2回目です。現在のところ,古墳(こふん)時代(1500年ほど前)や平安時代(1000年ほど前)の竪穴住居跡などが見つかっています。これまでの発掘調査で国立水戸医療センターのある台地上には,縄文時代から平安時代にかけての大きなムラがあったことがわかっています。これからの調査で,これらのムラとのかかわりや当時の人々の生活が少しずつ明らかになってくるでしょう。
 
じょれんという道具を使って,表面をきれいにし,土の色のちがいから家の跡を見つけています。
平安時代の家から土器が出てきました。
 

大戸富士山遺跡(おおどふじやまいせき)


平成18年1月までの調査状況

 
大戸富士山遺跡は,谷をはさんで羽黒山遺跡の北側に位置する,標高29mほどの台地上にあります。この遺跡からは,奈良時代,平安時代の竪穴住居跡31軒のほか,炭焼窯跡などが見つかっています。 
また,今から2万5000年くらい前のメノウで作られた石器が数多く出土しており,羽黒山遺跡と同様に後期旧石器時代の貴重な遺跡となりそうです。調査は1月末まで続きます。
 
第1号石器集中地点を調査している様子。
白い点がメノウ製の旧石器が出土した地点です。
北側上空から見た遺跡の様子。
 
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