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つくば島名事務所

〒300-2655 つくば市島名1721
TEL.FAX 029-847-6121
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
島名熊の山遺跡 平成19年4月〜平成19年9月 縄文時代,古墳時代(前期〜後期),奈良時代,平安時代 竪穴住居跡,掘立柱建物跡,溝跡,土坑 土師器,須恵器,土製品,石製品,鉄製品
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

島名熊の山遺跡 (しまなくまのやまいせき)


平成19年6月から7月の調査状況

 

熊の山遺跡の調査は15区の調査がほぼ終了し,古墳時代前期から奈良・平安時代にかけての竪穴住居跡27軒,土坑15基,溝跡4条などが確認されました。
15区は,熊の山遺跡の中では西の縁辺部に位置するためか,これまでに調査した中心部に比べると遺構は多くはありません。それでも,それぞれに特色のある住居跡が確認され,たくさんの情報を得ることができました。
今回はその中でも,竈(かまど)がよく残っていた第3013号住居跡を紹介します。
竈は,家が廃絶される際に壊されることが多いとされ,元の姿をとどめていることはあまりありません。しかし,この住居跡では,甕(かめ)が掛けられた状態で確認されています。また,左側の甕の中の土を取り除くと中から坏が出土しました。当時の生活の様子を知る手がかりとして貴重な事例です。

 
カマドの土器の出土状況 
甕の中から出土した坏
 

平成19年4月から5月の調査状況

 
当遺跡は,平成7年を皮切りにこれまでに10万㎡以上の調査が行われ,古墳時代から平安時代の竪穴住居跡約2500軒,掘立柱建物跡約380棟が確認され,当時の生活の様子が明らかになりました。
今年度調査の15区・16区は,遺跡の西端部と南部に位置しています。長年にわたって実施された熊の山遺跡の発掘調査も,今年が最後の年となります。
現在,15区の古墳時代後期を中心に,約25軒の竪穴住居跡や土坑・溝の調査を進めています。多くの土器や火災に見舞われた住居跡などが発掘され,島名に生きた「いにしえ」の人々の暮らしを垣間見ることができる貴重な調査となっています。
 
古墳時代後期の竪穴住居を
調査している様子
「かまど」のまわりから出土した土器
 

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