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美浦事務所

〒300−0413 稲敷郡美浦村大谷890

TEL・FAX 029−885−1571

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
大谷貝塚 平成20年4月〜 平成20年6月 縄文時代,弥生時代,古墳時代,平安時代, 近世 竪穴住居跡,炉穴,陥し穴,古墳,溝跡,土坑,ピット群 縄文土器,弥生土器,土師器,須恵器,石器(鏃・斧),石製品(臼玉・硯),土製品(土器片錘・球状土錘・土玉・紡錘車)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

大谷貝塚(おおやかいづか)


平成20年6月の調査状況

 

6月をもって大谷貝塚の調査が終了しました。6月は埋没谷部の調査を行い,縄文時代早期〜前期,縄文時代中期〜後期,縄文時代後期〜平安時代の各時代に地層が堆積した様子を確認することができました。また,台地上では縄文時代早期(約7000年前)の炉穴(屋外炉)が多数見つかりました。今回の調査では,縄文時代早期から近世までの集落跡や古墳,溝跡,土坑等が確認され,この場所がいつの時代にも人々の生活の好適地であったことが分かりました。

 

調査が終了した台地部
(たくさんの遺構が見つかりました)

調査が終了した谷部
(手前は縄文時代の住居跡)

 

平成20年5月の調査状況

 

5月は台地上の調査を行いました。縄文時代の住居跡は,前年度に調査した貝塚と同じ時期(中期後葉)のもので,貝塚を作った人々の生活域が明らかになりました。また,古墳時代の住居跡は竈が南壁に設けられており,この地域に竈が導入された時期(5世紀末〜6世紀初頭)のものと考えられます。この住居跡は火災に遭っており,さらに,竈の中からは壺や坏が重ねられて出土し,床面付近からは臼玉や滑石片がばらまかれたような状況で出土しています。住居を引っ越す際にお祭りが行われたのかも知れません。今後は,縄文時代の埋没谷の調査を予定しています。

 

竪穴住居跡の柱穴から出土した縄文土器の底部

竈から重なり合って出土した土師器

 

平成20年4月から5月までの調査状況

 

大谷貝塚は,美浦村立大谷小学校の北東に位置し,台地上にあります。国道125号バイパスの工事にともなって調査を行い,今年で3年目を迎えました。今年度は,約3か月間の予定で調査を進めています。4月の調査では,台地上に縄文・弥生・古墳・平安時代の住居跡や円墳の周溝が見つかっています。また,南側には深さ3mに及ぶ埋没谷が姿を現しています。今後の調査で,谷頭周辺に広がっていた各時代のムラの様相や谷地形の土地利用の状況が少しずつ明らかになってくるでしょう。

 

重機による埋没谷の表土除去調査

円墳の周溝の調査

 
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