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笠間事務所

〒309-1722  笠間市平町87-2 
TEL・FAX 0296-78-9545
 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
宍戸城跡 平成22年1月〜2月 近世 土坑,溝跡,ピット,池跡,整地面 土師質土器,陶器,磁器,銅製品,木製品
*主な時代をクリックすると年表がでます。
 

宍戸城跡(ししどじょうあと)


平成22年2月の調査状況

 
宍戸小学校に隣接した地点の発掘調査が終了しました。ここは江戸時代の初めごろに描かれた「宍戸城下絵図」から武家屋敷が建ち並んでいた場所と考えられており,柱穴,池跡,井戸跡,区画のための溝跡などの遺構が見つかりました。遺物は,かわらけといわれる宴会用の小皿のほか,志野,織部といわれる高級な陶器なども出土しており,武士が豊かな生活をしていたことがわかりました。また,堀跡は武家屋敷を建てる前に埋め戻されていることから,「宍戸城下絵図」に描かれていない古い堀があったことがわかりました。
調査は湧き出てくる地下水との戦いでしたが,当時の武士の生活が想像でき,堀による城下町の区割りが変わった可能性があることなど,宍戸城の歴史を考えるための新たな発見ができました。
 
出土した織部の鉢
堀跡を調査するスタッフ

平成22年1月の調査状況

 
当遺跡は笠間市の中央部,旧友部町域に位置し,涸沼川が流れる低地にあります。これまでの当財団や笠間市による発掘調査によって,塀や溝で区画された武家屋敷跡などが見つかっています。
今回の調査区域のある宍戸小学校付近も,江戸時代に描かれた「宍戸城下絵図」と現在の土地区画を比較した結果,武家屋敷が建ち並ぶ城下町の一角と考えられます。今月は武家屋敷の施設の一部とみられる柱穴,池跡,区画溝から,瀬戸・美濃系陶器などの遺物が見つかっています。当時の様子が復元できればと期待し,調査を進めています。
 
城下町だった当時に想いをはせて
(掘り込み作業を行うスタッフ)
下校中の児童も興味津々

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