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筑西下館事務所

〒308-0847 筑西市飯島字玉戸987−50

TEL・FAX 0296-24-3625

 
遺跡名
調査期間
主な遺構
主な遺物
上宿遺跡 平成24年12月 〜平成25年3月 古墳時代,奈良時代,平安時代,室町時代,江戸時代 竪穴住居跡,掘立柱建物跡,溝跡,土坑,水田跡,遺物包含層

縄文土器,土師器,須恵器,陶器,土製品,布目瓦,石器

*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

上宿遺跡(かみじゅくいせき)[ご案内マップ]


2月の調査状況

これまでの調査で,竪穴住居跡10軒,堀立柱建物跡28棟,溝跡8条,土坑約230基,水田跡1か所,遺物包含層1か所を確認しました。確認した遺構の多くが撹乱を受けており,遺存状況は良くありませんでした。台地部には掘立柱建物跡が多く存在し,庇付3×5間の第8・9号掘立柱建物跡は,規模や柱穴の大きさなどから,確認された古代集落の中心的な建物であると推定されます。出土遺物が少なく,詳細な時期は不明ですが,重複関係や周囲の遺構から出土している遺物から,おおむね8世紀後葉から9世紀前葉の建物と考えられます。これまでの調査により,当遺跡は,古墳時代後期に小規模な集落が営まれはじめ,その後,奈良時代になって掘立柱建物を主体とする集落が計画的に形成されたことが明らかになりました。この集落は掘立柱建物の規模や配置等から,地域の物資などを集約・管理していたものと思われます。
 
重なり合う掘立柱建物跡と竪穴住居跡
柱穴が整然と並ぶ第8・9号掘立柱建物跡
 
 

12月6日に調査が始まりました。 2012.12.28

今回調査を始めた上宿遺跡は,筑西市の北西部に位置し,鬼怒川左岸の標高約31〜33mの台地上に立地しています。表土除去と遺構確認作業も終わり,現在は本格的な調査に入っています。確認した遺構は竪穴住居跡8軒,掘立柱跡建物6棟,溝跡8条,土坑304基です。また,遺跡の北東側低地部では,江戸時代以降の水田跡と奈良・平安時代の遺物包含層を確認することができました。台地上は後世の撹乱が著しく,遺存状態の良い遺構はほとんどありませんでした。しかし,古墳時代以降の土師器や須恵器が多く出土しており,当時の様子を知る手がかりとなりそうです。今後さらに調査を進め,遺跡の全容に迫りたいと思います。  
 
遺構確認(台地部)
遺構確認(低地部)
 
 

 
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