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常陸太田事務所

 

瑞龍遺跡(ずいりゅういせき 08-212-022) [ご案内マップ]

所在地 茨城県常陸太田市瑞龍町669番地ほか
立地 常陸太田市の南部,里川右岸の標高約42mの台地縁辺部
調査原因 一般国道293号常陸太田東バイパス整備事業
委託者 茨城県常陸太田工事事務所
調査期間 2016年4月1日〜7月31日
調査面積 1,858㎡
種類 集落跡
主な時代 縄文時代,弥生時代,古墳時代,奈良時代,平安時代,室町時代
主な遺構 竪穴建物跡,溝跡,土坑,ピット群
主な遺物 縄文土器,弥生土器,土師器,須恵器,陶器,磁器
*主な時代をクリックすると年表が出ます。

調査の成果

4月から行ってきた調査が終了しました。本年度の調査で,縄文時代から平安時代にかけての竪穴建物跡28棟,室町時代の方形竪穴遺構2棟,江戸時代の墓坑2基,土坑172基,溝跡11条,道路跡1条,井戸跡2基,ピット群7か所,遺物包含層1か所を確認しました。平成25年度からの4次の調査で,縄文時代から断続的に人々がこの台地縁辺を利用していたことが分かりました。昨年度の調査区で6世紀代の円墳が確認されたこと,本年度の調査区の7世紀代の竪穴建物跡から,東海地方から搬入された須恵器の坏身が出土したことなどから,それぞれの時代において有力者が存在したと考えられます。
 
調査区の遠景(真上から) 第142号竪穴建物跡から出土した坏身
 

調査の状況

瑞龍遺跡の調査が順調に進んでいます。6月下旬までに竪穴建物跡18棟,溝跡6条,土坑109基などを調査しました。調査区東部の土坑からは縄文土器がほぼ完形で出土しました。また,調査区中央部には,南北に延びる道路跡が見つかりました。道路跡の両側に溝跡があり,両側の溝からそれぞれ近世の陶器碗が出土したことから,近世の道路跡だと考えられます。
 
縄文土器が横たわる土坑 道路跡脇の溝跡から見つかった陶器碗
 

調査の状況

5月まで調査した竪穴建物跡14棟のうち,竈が付設されていた建物跡は7棟ありました。特に第133号竪穴建物跡には,竈の天井部が崩落した痕跡が確認できました。出土土器から,奈良時代から平安時代にかけての建物跡と考えられます。さらに,建物跡の周囲には上屋を支えていた柱の穴が確認できました。
第137号竪穴建物跡は,北壁の中央部付近に竈が付設されています。床面の近くから須恵器の蓋や土師器の坏が出土しました。出土土器から,平安時代の建物跡と考えられます。
今後は,調査区の東部を中心に調査を進めていきます。
 
第133号竪穴建物跡の竈から出土した遺物 第133号竪穴建物跡の様子
 
第137号竪穴建物跡から出土した遺物 第137号竪穴建物跡の様子
 

調査の状況

昨年度に引き続いて,瑞龍遺跡の調査が始まりました。今年度は市道0104号の西側の調査で,石で囲った炉を有する縄文時代の竪穴建物跡や,竈を北壁から東壁に作り替えられた奈良時代の竪穴建物跡を確認しました。道路際の幅の狭い調査区でも古墳時代の竪穴建物跡が確認でき,集落の広がりが期待できます。
 
縄文時代の竪穴建物跡 石で囲われている炉です
 

 
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