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つくば島名事務所 [ご案内マップ]

〒300-2655 茨城県つくば市島名1679-1番地
18 832 180*88
「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。
 

島名本田遺跡(しまなほんでんいせき 08-220-387) [ご案内マップ]
18 831 358*35

所在地 茨城県つくば市島名字薬師台1719番地ほか
立地 つくば市の南西部,谷田川右岸の標高約24mの台地上
調査原因 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業
委託者 茨城県土浦土木事務所つくば支所
調査期間 2019年4月1日〜2019年11月30日
調査面積 6,306㎡
種類 集落跡
主な時代 古墳時代,奈良時代,平安時代,室町時代,江戸時代
主な遺構 竪穴建物跡(11棟),掘立柱建物跡(4棟),方形竪穴遺構(19棟),土坑(604基),井戸跡(15基),道路跡(5条),溝跡(49条),柵列跡(10条),炉跡(1基),土坑墓(17基),地下式坑(10基),火葬施設(1基),ピット群(11か所)
主な遺物 土師器(坏・壺・甕・甑),須恵器(坏・鉢・甕),土師質土器(内耳鍋・小皿・擂鉢),陶器(鉢・甕・香炉),磁器(皿・碗・蕎麦猪口),石器(鏃・砥石),石製品(五輪塔),木製品(杭),金属製品(釘・銭貨・キセル)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果  (2019.12)

当遺跡の6回目の調査が終了しました。今年度の調査では,古墳時代から平安時代までの竪穴建物跡のほか,室町時代の溝跡や掘立柱建物跡,地下式坑,江戸時代の井戸跡,土坑墓などを確認しました。この結果,これまでの調査で確認されていた古墳時代から平安時代にかけての集落の広がりを明らかにすることができました。また,調査区の東側は,土坑墓が密集しており,近世には墓域として利用されていたことが分かりました。土坑墓の形状は,長方形や正方形,楕円形と様々で,底面は平坦なもののほか,北側が一段掘り下げられているものもあります。これらは,当時の埋葬形態を知る貴重な手がかりとなるものです。
 
遺跡の遠景(南から) 上空から見た島名本田遺跡(南東から)
 
 

調査の状況 (2019.10)

今年度の調査も佳境に入っています。調査の結果、竪穴建物跡を11棟確認しました。時期は、出土した遺物などから古墳時代から平安時代までの竪穴建物跡と考えられます。
古墳時代後期の第123号竪穴建物跡では、竈の周辺からたくさんの遺物が出土しました。平安時代の第125号竪穴建物跡は、後世の撹乱をあまり受けずに今年度調査の竪穴建物跡の中では最も残りがよいものでした。
 
第123号竪穴建物跡の遺物出土状況 第125号竪穴建物跡の完掘状況
 
 

調査の状況

調査によって,溝や地下式坑,井戸など,中近世の遺構が多く確認できました。現在調査を進めているC区では,土坑墓を確認し,これまでに7基を調査しました。中からは人骨や埋葬された人物が愛用していたと考えられるキセル,六道銭として使用した寛永通宝6枚などが副葬品として出土しました。土坑墓の形状は方形が多いですが,楕円形のものもあります。昨年度も10基以上の土坑墓を調査しており,当遺跡の西側には近世の墓域が形成されていたと考えられます。
 
北壁をえぐるようにして掘られた墓坑 土坑墓から出土したキセルと古銭
 
 

調査の状況

今年度の調査区は,A〜C区のうち,A・B区は終了し,現在はC区の調査を行っています。C区からは溝や土坑以外にも井戸跡や地下式坑を多数確認しています。溝からは室町時代から江戸時代にかけての内耳鍋が出土しています。地下式坑は長軸4mを超えるものもあり,深さも1.8mとかなり大型です。地下式坑は様々な向きで作られており,軸方向が一定していません。どのような使われ方をしていたのか,興味深いところです。
 
溝からまとまって出土した土器 地下式坑の調査風景
 
 

調査の状況

表土除去作業と遺構確認作業が終了し,本格的な調査を開始しました。当遺跡の調査は,平成23年度から始まり,今回で6回目となります。これまでに,古墳時代から平安時代にかけての集落跡や,室町時代から江戸時代にかけての館跡が確認されています。今回も,同様の遺構を確認しています。今年度の調査区は4か所に分かれており,現在は最も南の部分を調査しています。東西方向に溝状の遺構を確認しており,トレンチ調査の結果,当初溝であったものを,道路として再利用した様子が分かってきました。
 
遺構確認作業 道路跡の調査
 
 

島名境松遺跡(しまなさかいまついせき 08-220-391) [ご案内マップ]
18 772 557*12

所在地 茨城県つくば市島名字境松3764-2番地ほか
立地 つくば市の南西部,東谷田川右岸の標高約23mの台地上
調査原因 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業事業
委託者 茨城県土浦土木事務所つくば支所
調査期間 2019年11月1日〜2020年3月31日
調査面積 10,124㎡
種類 集落跡
主な時代 旧石器時代,縄文時代,古墳時代
主な遺構 竪穴建物跡,陥し穴,土坑,炉跡,石器集中地点
主な遺物 縄文土器(深鉢・注口土器・小形壺),土師器(坏・高坏・甕・坩・壺),須恵器(高坏),土製品(土器片円盤・有孔円盤・土器片錘・支脚),石器(ナイフ形石器・石鏃・石匙・打製石斧・磨製石斧・石皿・凹石・磨石・敲石・石錘・剥片),石製品(石棒)
*主な時代をクリックすると年表が出ます。
 

調査の成果 (2020.3)

11月から始まった調査が終了しました。調査によって,縄文時代中期後葉と古墳時代中・後期の竪穴建物跡38棟などが確認できました。多くの縄文時代の竪穴建物跡は,中央部の床を深く掘りくぼめた地床炉を設け,土中の奥深くまで赤く焼けていました。また,周囲には貯蔵用と考えられる円筒状の土坑も多く確認し,第1519号土坑からは完形の縄文土器の深鉢と注口土器が出土しました。また,古墳時代後期の焼失した竪穴建物跡からは,搬入品と考えられる須恵器の高坏が出土しております。
 
筑波山を望む調査区遠景(南から) 土坑から出土した完形の縄文土器の深鉢
 
 

調査の状況 (2020.2)

縄文時代中期後葉の集落跡の調査を引き続き行っております。第135号竪穴建物跡は長径約6mの楕円形をしており,中央部には長径1mほどの楕円形をした大きな炉が付設されています。また,掘りくぼめられる形状をした第13号炉跡から完形の石皿が出土しました。ドングリやトチノミなどの木の実を石皿ですりつぶして食べていたのでしょう。縄文時代の人々の生活の様子が想像されます。
 
大きな炉をもつ第135号竪穴建物跡 完形の石皿が出土した第13号炉跡
 
 

調査の状況 (2020.1)

先月に引き続き,縄文時代の遺構の調査を進めています。第1433号土坑の底面からは,廃棄されたと考えられる多量の縄文土器片や凹石が出土しました。また,第116号竪穴建物跡の柱穴からは,小形の磨製石斧や縄文土器の深鉢が横たわって出土しました。遺構や出土した遺物の多くは,縄文時代中期後葉のもので,貴重な資料となります。
 
底面から土器片が多量に出土した土坑 柱穴から深鉢が出土した竪穴建物跡
 
 

調査の状況 (2019.12)

現在は縄文時代の竪穴建物跡や土坑を中心に調査を進めています。竪穴建物跡の中央には掘りくぼめられた地床炉が確認されており,赤く焼けていることから,よく使用されていたことがわかりました。また,中央に柱穴のような掘り込みがある円筒状の土坑も確認されています。
 
中央部に炉を持つ縄文時代の竪穴建物跡 底面に柱穴のような掘り込みが確認された土坑
 
 

調査の状況 (2019.11)

当遺跡の調査は,昨年度に引き続き今回で4回目となります。これまでの調査では,縄文時代と古墳時代の集落跡や墓域が確認されています。今回は,縄文時代と古墳時代の遺構を確認しており,現在は,調査区南部の調査しています。古墳時代中期と後期の竪穴建物跡からは土師器の坏や甕,須恵器の高坏などが出土しました。今後は,縄文時代の遺構の調査を進めていく予定です。
 
完掘した第113号竪穴建物跡 第15号竪穴建物跡から出土した土師器
 
 

 



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