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ニガサワ古墳群 (にがさわこふんぐん)

所在地
水戸市藤井町字十万原(みとしふじいちょうあざじゅうまんぱら)
遺跡名
ニガサワ古墳群
報告書名
『茨城県教育財団文化財調査報告』 第208集「二の沢A遺跡 二の沢B遺跡(古墳群) ニガサワ古墳群」
 
遺跡の紹介

 古墳時代の終わり頃,当地の権力者の墓である古墳が5基,群がって作られていました。形状は,前方後円墳(4基),円墳(1基)です。埋葬(まいそう)された場所(主体部)の構造は,木棺直葬(もっかんじきそう:3基),横穴式石室(よこあなしきせきしつ:1基),横穴式木室(よこあなしきもくしつ:1基)です。横穴式石室は,近くで採れる勝美沢石(かつみざわいし)と呼ばれている凝灰岩で,部屋全体とその横にある入口部が造られています。横穴式木室は大変珍しく,埋葬部を木材と粘土で造っています。東海地方では多く見つかっていますが,県内で確認されているのは現在のところこれだけです。当時の人たちが広い範囲で交流していたことがわかります。

 

第1号墳石室

ニガサワ古墳群

 
書名ふりがな
にのさわえいいせき にのさわびーいせき(こふんぐん) にがさわこふんぐん
書名
二の沢A遺跡 二の沢B遺跡(古墳群) ニガサワ古墳群
副書名かな
じゅうまんぱらしんじゅうたくしがいちかいはつじぎょう・としけいかくどうろじゅうまんぱらとうざいせんがいろせいびじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名
十万原新住宅市街地開発事業・都市計画道路十万原東西線街路整備事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次
 
シリーズ名
茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号
208
編著者名
江幡良夫/黒澤秀雄
編集・発行機関
財団法人茨城県教育財団
郵便番号
310-0911
所在地
茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号
029 -225 -6587
発行年月日
20030321
遺跡番号
08201-112
遺跡名かな
にがさわこふんぐん
遺跡名
ニガサワ古墳群
遺跡所在地かな
いばらきけんみとしふじいちょうあざじゅうまんぱら
遺跡所在地
茨城県水戸市藤井町字十万原1117番地1065ほか
遺跡北緯度
36度27分34秒
遺跡東経度
140度23分36秒
遺跡標高
40〜43m
調査期間
20020101-20020228
調査面積
12009㎡
調査原因
十万原新住宅市街地開発事業・都市計画道路十万原東西線街路整備事業に伴う事前調査
種別
集落跡/古墳群
時代
弥生/古墳/平安/不明
遺構と遺物
弥生時代
竪穴住居跡 10軒 / 弥生土器(広口壺),土製品(紡錘車)
古墳時代
竪穴住居跡 29軒,土坑1基,前方後円墳 4基,円墳1基 / 土師器(甕・台付甕・壺・器台・坩・高坏),須恵器(坏・高台付坏・瓶・甕・甑),鉄製品(刀子),須恵器(横瓶・脚付長頸瓶),鉄製品(直刀・刀子・鉄鏃・轡・弓・飾鋲)
平安時代
竪穴住居跡 5軒,土坑2基 / 土師器(坏・高台付坏・甕・甑),須恵器(坏・高台付坏・短頸壺・甑・甕・多孔土器),砥石,鉄製品(刀子)
時期不明
掘立柱建物跡 3棟,土坑52基 / 弥生土器片,土師器片
特記事項
谷津を挟んで二の沢A遺跡の南方に位置し,古墳時代前期の集落跡を主に,古墳が5基確認されている。6〜7世紀にかけての古墳群と考えられる。円墳1基,前方後円墳4基で主体部は,横穴式石室-1,木棺直葬-3,横穴式木室-1と判断される。古墳時代の住居跡からS字状口縁の台付甕が多数出土している。
 

ニガサワ古墳群 第1号墳横穴式石室
ニガサワ古墳群 第2号墳主体部 遺物出土状況
 
 
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