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上境旭台貝塚

 
書名ふりがな
かみざかいあさひだいかいづか5
書名
上境旭台貝塚5
副書名かな
なかね・こんだだいとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名
中根・金田台特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次
XXV
シリーズ名
茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号
第459集
著者名
清水哲 江原美奈子 根本佑 野田良直 吹野富美夫 パリノ・サーヴェイ株式会社 東北大学植物園 小林和貴 東北大学総合学術博物館 佐々木理 株式会社パレオ・ラボ 佐々木由香  藤根久
編集・発行機関
公益財団法人茨城県教育財団
郵便番号
310-0911
所在地
茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号
029-225-6587
発行年月日
2022(令和4)年1月20日
遺跡番号
08220-093
遺跡名かな
かみざかいあさひだいかいづか
遺跡名
上境旭台貝塚
遺跡所在地かな
いばらきけんつくばしさかえあざびしゃもん439-1ばんちほか
遺跡所在地
茨城県つくば市栄字毘沙門439-1番地ほか
遺跡北緯度
36度06分26秒
遺跡東経度
140度07分35秒
遺跡標高
16〜27m
調査期間
20151201〜20160331 20170101〜20180430
調査面積
1,162㎡ 4,040㎡ 
調査原因
中根・金田台特定土地区画整理事業
種別
集落跡/貝塚/その他
時代
旧石器/縄文/時期不明
遺構と遺物
旧石器 石器集中地点1か所/石器(ナイフ形石器・掻器・尖頭器・二次加工がある石刃・使用痕がある剥片・石刃・打面調整剥片・砕片・剥片・石核・礫)
縄文 竪穴建物跡9棟、陥し穴1基、炉跡1か所、土坑1,203基、斜面貝層4か所、遺物包含層1か所/縄文土器(深鉢・浅鉢・鉢・台付鉢・壺・注口土器・角底土器・舟形土器・釣手土器・異形台付土器・蓋・ミニチュア土器・製塩土器・漆容器)、土製品(勾玉・土玉・耳飾り・耳栓・手燭形土製品・匙形土製品・土偶・土版・有孔円盤・土器片錘・土器片円盤)、石器(石鏃・石錐・打製石斧・磨製石斧・石皿・磨石・敲石・凹石・石錘・浮子ヵ・砥石)、石製品(勾玉・小玉・石剣・石棒・独鈷石)、漆器・木製品(鉢・片口鉢・脚付鉢・杓子・把手・飾り弓・弓・未成品・加工木)、編組製品(袋状製品・漏斗状製品・紐)、骨角製品(骨鏃・刺突具・装身具・簪・小玉)、貝製品(貝刃・小玉・貝輪)、自然遺物(貝殻・獣骨・鳥骨・魚骨・自然木・種子)
時期不明 火葬施設1基、溝跡7条、土坑112基/土師器(坏・高坏・椀・坩・壺・甕)、須恵器(坏・高台付坏・蓋・瓶・甕)、灰釉陶器(長頸瓶)、土師質土器(小皿・内耳鍋)、陶器(碗・鉢・瓶・甕)、磁器(碗・瓶)、金属製品(槍鉋・火打金)、銭貨、瓦(平瓦)
要約
旧石器時代の石器集中地点は、AT降灰以前の第2黒色帯に位置している。東北産頁岩を素材とし、石刃技法による大型の縦長剥片の採取を目的とした石器製作跡と考えられる。縄文時代は、後期初頭から晩期中葉にかけての集落跡を確認した。遺構群は径約100mの環状に分布しており、台地上が居住域、斜面部が廃棄域として使用されている。また、低地部から、縄文時代後期前葉の腐植土層を検出し、湧水を利用した水場の状況や人工的に管理されたクリ・トチノキの林が広がる周辺環境が明らかになった。
 
低地部から出土した漆器 製作工程がわかる把手付片口鉢と未成品
 
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