上街道東遺跡
かみかいどうひがしいせき
調査員のイチオシ
| 主な時代 | 奈良時代平安時代 |
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上街道東遺跡第3号井戸跡から出土した瓦塔
date on: 2026.03
調査員のイチオシは、平安時代(約1,000年前)の瓦塔片です。
瓦塔とは、奈良時代から平安時代に建立された木造の五重塔や七重塔を模して粘土で形づくられ焼成したものです。当時の木造建築技術を精巧に再現されたものが多く、基壇(土台・基礎部)から相輪(屋根の上部)まで詳細に表現されています。
今回、出土した瓦塔片(写真)は、長さ11.3㎝、幅5.8㎝、厚さ2.5㎝で、表面には、屋根瓦の重なりや軒先に丸瓦の表現があり、裏面には、屋根の四隅にある隅垂木(すみたるき)と考えられる部位も確認できることから屋根の隅棟(すみむね)の一部分と考えらえます。
この瓦塔は、今回の調査区から2間(3m)×2間の掘立柱建物跡が確認されたことや調査区の隣接地に9世紀代に創建された板橋不動尊があることから、集落内の仏教信仰の拠り所として祀られたと考えられます。
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上街道東遺跡第3号井戸跡から出土した瓦塔