東田中遺跡
ひがしたなかいせき
調査員のイチオシ
所在地 | 茨城県石岡市東田中字貝柄823番地ほか |
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立地 | 石岡市の南東部,山王川左岸の標高24mの台地裾部から台地上 |
整理期間 | 2025年4月1日~9月31日 |
主な時代 | 縄文時代 |
東田中遺跡出土の縄文土器
date on: 2025.06
調査員のイチオシは、縄文時代中期後葉(約4,500年前)の深鉢です。
口縁部と胴部には、粘土を紐状にして、規則正しく幾重にも連ねた褶曲文(しゅうきょくもん)と呼ばれる文様を施しています。
褶曲文の土器が茨城県内で出土することは珍しく、関東地方西部から中部地方にかけて多く分布していることから、持ち込まれたものか、関東地方西部の文様を模倣して当地で製作されたものと考えられます。
いずれにせよ、この深鉢は、縄文人による芸術の息吹を感じさせる一品です。
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東田中遺跡出土の深鉢