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談義所遺跡

だんぎしょいせき

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主な時代 縄文時代

談義所遺跡出土の台付土器

date on: 2024.08

今月のイチオシは、坂東市の談義所遺跡から出土した縄文時代後期と晩期(約3,500~2,500年前)の台付土器です。

縄文時代後期になると、深鉢ばかりではなく、いろいろな形をした土器が見られるようになります。台付土器もその一つで、短い脚部に大きな鉢が付くもの(左:後期中葉)や、文様のない簡素なもの(右:晩期中葉)など、形も大きさもさまざまです。

特に写真中央の晩期前葉のものは、鉢部が欠損していますが、脚部に精巧な文様が描かれています。円文と三叉文からなる魚眼状三叉文の透かし彫りは、現代の私たちから見てもとてもポップなデザインです。魚が泳ぐような文様に、縄文人たちはどんな思いを込めたのでしょうか。

  • 談義所遺跡出土の台付土器

    談義所遺跡出土の台付土器