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鶴ヶ居貝塚

つるがいかいづか

調査員のイチオシ

主な時代 縄文時代

磨製石斧と多面体石器

date on: 2025.10

調査員のイチオシは、縄文時代中期(約4,500年前)の磨製石斧と多面体石器です。磨製石斧は木の伐採や木工品の加工、多面体石器は磨製石斧の製作や刃部の研ぎ直しなどに使用されたと考えられている石器です。今回の調査では、磨製石斧約124点、多面体石器20点が出土しています。磨製石斧の石材には角閃岩や緑色片岩などが使用されており、これらの石材は日立地域で産出する石材の可能性があります。この2つの石器を詳しく見ることで、当時の生業や社会の一端が見えてきます。

  • 鶴ヶ居貝塚出土の磨製石斧と多面体石器