一本椎遺跡
いっぽんしいいせき
所在地 | 茨城県潮来市茂木一本椎地先 |
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立地 | 潮来市の北部,北浦西岸に樹枝状に開析された谷津を挟んだ台地上 |
調査期間 | 2019年4月1日~5月31日 |
調査面積 | 136㎡ |
主な時代 | 江戸時代明治時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師質土器(焙烙),陶器(碗,甕,大皿),石器(磨製石斧),石製品(砥石),金属製品(古銭) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師質土器(焙烙),陶器(碗,甕,大皿),石器(磨製石斧),石製品(砥石),金属製品(古銭) |
調査の成果
調査が終了しました。確認した3基の塚は,土層の状況などから,北側から南側へと順番に構築されていったとみられます。最初の塚は高さ約1.5mで丸みのある形状ですが,その後に続く塚は高さが半分程度となり簡素なものに変わっていきます。これらの塚は,当地域における庚申信仰により作られた庚申塚であることが明らかになりました。
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塚の掘り込み作業
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第1号塚の構築状況
調査の状況
4月から調査を開始し,塚3基と土坑1基を確認しました。調査開始前の塚には,それぞれに石造物が置かれており,寛政十二年(1800),安政七年(1860),大正九年(1920)の年号が刻まれ,いずれも庚申の年にあたります。青面金剛や「庚申供養塔」の文字からも庚申塚に伴うものであることがわかります。現在,これらの石造物は,遺跡の北約600mにある三熊神社で保管されています。
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一列に並ぶ塚
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塚の上部に設置されていた石造物