発掘遺跡一覧

上宿遺跡

かみじゅくいせき

所在地 茨城県阿見町実穀881ほか
立地 阿見町南西部、乙戸川左岸の開析低地及び標高約24mの台地上
調査期間 2022年11月1日~2023年3月31日
調査面積 1,655㎡
主な時代 古墳時代奈良時代室町時代江戸時代
主な遺構 土師器(坏・甕・甑)、須恵器(坏・甕・壺)、土師質土器(小皿)、陶器(擂鉢)、金属製品(刀子・鎌)、銭貨(永楽通寶)、石製品(五輪塔・宝篋印塔)、自然遺物(獣骨・人骨)
主な遺物 土師器(坏・甕・甑)、須恵器(坏・甕・壺)、土師質土器(小皿)、陶器(擂鉢)、金属製品(刀子・鎌)、銭貨(永楽通寶)、石製品(五輪塔・宝篋印塔)、自然遺物(獣骨・人骨)

調査の成果

date on: 2023.03

今回の調査では、竪穴建物跡15棟を確認しました。古墳時代後期2棟、奈良時代13棟で、奈良時代の竪穴住居跡が主体であることや、14棟が標高18mの等高線上に帯状に分布していることが分かりました。
標高約18mの地点は、当遺跡の脇を流れる乙戸川とその沖積低地との比高差が2mほどであることから、当時から河川や低地に隣接した集落であったと考えられます。今回の調査によって、標高の高い台地上ばかりでなく、台地から低地にかけての緩斜面部においても、集落を営んでいたことが確認できました。

  • 乙戸川を望む上宿遺跡(北から)

  • 帯状に分布する竪穴建物跡(西から)

調査の状況

date on: 2022.12

11月中に表土除去と遺構確認作業が終了しました。古代の竪穴建物跡のほか、段切状遺構や溝跡、土坑なども確認しました。表土からは五輪塔や宝篋印塔が出土していることから、中世の人々の生活の痕跡がうかがえます。12月からは奈良時代の竪穴建物跡を中心に調査を進めており、土器などが出土しています。

  • 調査中の竪穴建物跡(SI-2)

阿見事務所

〒300-1153 茨城県稲敷郡阿見町実穀1273付近