上街道東遺跡
かみかいどうひがしいせき
所在地 | 茨城県つくばみらい市板橋2280-2ほか |
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立地 | つくばみらい市中央部、中通川右岸の標高約14~22mの台地上 |
調査期間 | 2021年4月1日~6月30日 |
調査面積 | 6,168㎡ |
主な時代 | 縄文時代奈良時代平安時代室町時代 |
主な遺構 | 土師器(坏・甕・甑)、須恵器(坏・甕類)、土師質土器(小皿)、陶器(碗・鉢類)、土製品(支脚・紡錘車)、石器(鏃・磨製石斧・砥石)、鉄製品(刀子・釘)、銭貨 |
主な遺物 | 土師器(坏・甕・甑)、須恵器(坏・甕類)、土師質土器(小皿)、陶器(碗・鉢類)、土製品(支脚・紡錘車)、石器(鏃・磨製石斧・砥石)、鉄製品(刀子・釘)、銭貨 |
調査の成果
date on: 2021.06
昨年度から続いていた当遺跡の調査が終了しました。調査では、奈良時代や平安時代の竪穴建物跡などを確認し、集落が広がっていたことがわかりました。室町時代には墓域として利用されていたと考えられます。また、調査区の南部では、室町時代の大型の掘立柱建物跡2棟分を確認しました。このうち1棟は桁行7間、梁行2間で、規模は桁行(東西方向)約15m、梁行(南北方向)約7mと考えられます。北側と南側に庇(ひさし)をもつ建物跡で、当遺跡の南に位置していたとされる板橋城との関わりなどが推定されます。
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南北に庇をもつ大型の掘立柱建物跡
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調査終了状況
調査の状況
date on: 2021.05
昨年度に引き続き調査を行っており北部では、地下式坑、方形竪穴遺構、火葬施設、溝跡などを確認しました。これらのことから、本年度の調査範囲は、中世の墓域として土地利用されていた様子が明らかになりました。また、南部では現在のところ、奈良・平安時代の竪穴建物跡や、中世と考えられる地下式坑などを確認しています。
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調査状況
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地下式坑とそれに掘り込まれた竪穴建物跡