上街道東遺跡
かみかいどうひがしいせき
所在地 | 茨城県つくばみらい市板橋2280-2付近 |
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立地 | つくばみらい市中央部,中通川右岸の標高約14~22mの台地上 |
調査期間 | 2020年8月1日~2021年3月31日 |
調査面積 | 12,767㎡の内6,899㎡を調査 |
主な時代 | 縄文時代奈良時代平安時代室町時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・盤・甕),須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・甕),土師質土器(皿・鉢・鍋・甕),陶器(碗・皿・鉢・小壺),磁器(碗・皿),土製品(瓦塔),石器(ナイフ形石器・砥石・剥片),鉄属製品(釘),銭貨(天聖元寳・皇宋通寳),ガラス製品(数珠),自然遺物(人骨・獣骨・貝・種子) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・盤・甕),須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・甕),土師質土器(皿・鉢・鍋・甕),陶器(碗・皿・鉢・小壺),磁器(碗・皿),土製品(瓦塔),石器(ナイフ形石器・砥石・剥片),鉄属製品(釘),銭貨(天聖元寳・皇宋通寳),ガラス製品(数珠),自然遺物(人骨・獣骨・貝・種子) |
調査の状況/調査の成果
date on: 2021.03
本年度の調査が終了しました。室町時代の遺構と奈良・平安時代の集落跡の調査をおこない,竪穴建物跡14棟や掘立柱建物跡1棟などを確認しました。竪穴建物跡はいずれも台地の斜面部から平坦部に位置しており,南東隅部付近に竈をもつ建物跡を1棟確認しました。この建物跡からは,平安時代の土器や瓦塔の破片が出土しています。また室町時代の井戸跡からも平安時代と思われる瓦塔片が,中世の土器などに混ざって出土しています。複数の遺構から瓦塔が出土したことから,平安時代には集落内に仏教が伝わり,信仰する人々がいたことが推測されます。
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東壁南端付近に竈をもつ建物跡
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井戸跡から出土した瓦塔片
調査の状況
date on: 2021.02
掘立柱建物跡や方形竪穴遺構,井戸跡,溝跡などの調査を進めています。方形に区画された溝跡の内側に掘立柱建物跡や方形竪穴遺構,井戸跡などが配置されている状況を確認しました。中国産の青磁片や古瀬戸の小壺などが出土していることから,有力者の存在や近接する板橋城との関係が推測されます。現在,奈良・平安時代の竪穴建物跡なども併せて調査しています。
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確認された掘立柱建物跡
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出土した古瀬戸の小壺