中島山遺跡
なかじまやまいせき
所在地 | 茨城県つくばみらい市小張1860-2付近 |
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立地 | つくばみらい市中央部,中通川右岸の標高約14~22mの台地上 |
調査期間 | 2020年8月1日~2021年3月31日 |
調査面積 | 12,767㎡ |
主な時代 | 縄文時代弥生時代古墳時代室町時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),弥生土器(壺)土師器(甕),須恵器(坏),陶器(碗・皿・鉢),石器(鏃・石斧・敲石・磨石・石刃・剥片),鉄製品(鍋),銭貨(寛永通寳) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),弥生土器(壺)土師器(甕),須恵器(坏),陶器(碗・皿・鉢),石器(鏃・石斧・敲石・磨石・石刃・剥片),鉄製品(鍋),銭貨(寛永通寳) |
調査の成果
date on: 2021.01
調査区の中央部から北部では,縄文時代中期後葉から後期前葉の竪穴建物跡14棟や早期の陥し穴などを調査しました。集落や狩場であったと考えられます。建物跡の炉跡は土器を埋設したものや深さ40cm以上掘り込んだもので,谷を挟んだ北側に位置する東耕地北遺跡で調査した炉跡に類似しています。また,中央部から南部では,室町時代や江戸時代の遺構を多く確認しました。東西方向に並ぶ2条の溝跡は,挟まれた部分で流れ込んだ土層の堆積が確認され,土塁などが構築されていたと推定できます。近くに位置する板橋城と関わりがあるのかもしれません。
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土器埋設炉をもつ建物跡
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東西方向に並ぶ2条の溝跡
調査の状況
date on: 2020.09
表土除去が終了し,北西部から調査を開始しました。現在,竪穴建物跡や炉穴,土坑の調査をすすめています。1辺が3mほどと推定される弥生時代後期から古墳時代前期の竪穴住居跡からは、炭化した木材が出土しました。炭化材の下には土が堆積していることや床面が赤変硬化していないことから,住居の廃絶後ある程度埋まってから木材を焼いたと考えられます。竪穴住居の廃絶の一端を知ることができます。
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炭化材が出土した住居跡
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堆積土の上面に位置する炭化材