中津川遺跡
なかつがわいせき
所在地 | 茨城県石岡市中津川平足塚229ほか |
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立地 | 石岡市の南東部、恋瀬川左岸の標高約22m~24mの台地上 |
調査期間 | 2022年8月1日~10月31日 |
調査面積 | 1,152㎡ |
主な時代 | 縄文時代弥生時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢·浅鉢)、弥生土器(壺·甕)、土製品(耳飾·土器片錘·土製円盤·紡錘車)、石器·石製品(石鏃·磨製石斧·磨石·凹石·石皿·砥石·石棒·石核·剥片)、自然遺物(貝殻、獣骨) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢·浅鉢)、弥生土器(壺·甕)、土製品(耳飾·土器片錘·土製円盤·紡錘車)、石器·石製品(石鏃·磨製石斧·磨石·凹石·石皿·砥石·石棒·石核·剥片)、自然遺物(貝殻、獣骨) |
調査の成果
date on: 2022.10
縄文時代の竪穴建物跡や大型土坑は、いずれも加曽利E1式期と考えられ、埋没後にできた窪地に土器などを廃棄した状況を確認しました。また、大型土坑は密集しており、そのうちの1基からハマグリ・サルボウ・オキシジミ・ウミニナなどの地点貝層を確認しました。貝層の下には多量の縄文土器が廃棄されていました。当時の生活の一端を知る上で貴重な発見となりました。
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遺跡遠景
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遺跡全景
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袋状土坑に廃棄された貝層
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貝層の下から出土した多量の縄文土器
調査の状況
date on: 2022.09
昨年度に続き、8月から調査を開始しました。8・9月の調査で縄文時代中期と弥生時代後期の竪穴建物跡や土坑を確認しました。特に縄文時代の土坑では、断面がフラスコ形となる袋状土坑を多数確認しました。袋状土坑は主にクリやドングリなどの食料を保存するための貯蔵施設と考えられています。この袋状土坑が埋まる過程で、縄文土器や石器などが廃棄されています。
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弥生時代後期の竪穴建物跡(SI-83)
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縄文時代中期の竪穴建物跡(SI-84)
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土坑内に廃棄された縄文土器(SK-2870)
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縄文時代中期の袋状土坑(SK-2870)