中津川遺跡
なかつがわいせき
所在地 | 茨城県石岡市中津川234番地ほか |
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立地 | 石岡市の南東部,恋瀬川左岸の標高約24mの台地上 |
調査期間 | 2019年4月1日~12月31日 |
調査面積 | 4,016㎡ |
主な時代 | 縄文時代室町時代 |
主な遺構 | 縄文土器(鉢・深鉢),石器(打製石斧・磨製石斧・石皿・凹石・石臼・磨石・敲石・石錘),須恵器(坏・高台付坏・蓋),土師質土器(小皿・内耳鍋・擂鉢),陶器(鉢・擂鉢・甕),土製品(球状土錘・管状土錘・有孔円盤・土器片円盤・土器片錘),金属製品(刀子・銭貨),自然遺物(馬骨) |
主な遺物 | 縄文土器(鉢・深鉢),石器(打製石斧・磨製石斧・石皿・凹石・石臼・磨石・敲石・石錘),須恵器(坏・高台付坏・蓋),土師質土器(小皿・内耳鍋・擂鉢),陶器(鉢・擂鉢・甕),土製品(球状土錘・管状土錘・有孔円盤・土器片円盤・土器片錘),金属製品(刀子・銭貨),自然遺物(馬骨) |
調査の成果
date on: 2019.12
今年度の調査が終了しました。昨年度も調査を行った谷の東側に,縄文時代中期の竪穴建物跡やおびただしい数の土坑が密集しており,集落の中心地であったことが確認できました。調査区の東を通る県道側では,室町時代の屋敷跡を確認しました。その周辺には,倉庫または作業場として使われたと考えられる施設が群をなして存在していたおり,室町時代の屋敷地の構成を知ることができました。
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遺跡の遠景(北西から)
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石で囲われた縄文時代の炉
調査の状況
date on: 2019.10
中世の遺構調査が完了しました。屋敷の建物跡や密集する方形竪穴遺構のほか,馬小屋と考えられる施設や馬の墓などを確認しました。現在は縄文時代の遺構調査を進めています。11月17日に行う現地説明会では,これらの遺構や出土した遺物を見ていただきます。是非ご参加ください。
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密集する室町時代の遺構群
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横たわる馬の墓
調査の状況
北西部は中世以降の遺構が少なく,現在は縄文時代の遺構の調査を行っています。土器片が多量に捨てられた土坑や,平らな底面にさらに穴が掘りこまれた土坑を確認しました。これらの土坑の多くは竪穴建物跡を掘りこんでおり,土坑の調査の完了後はそれらの竪穴建物跡の調査を行っていきます。
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底に穴があいている土坑
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土器片が多量に捨てられた土坑
調査の状況
現在は室町時代のものと考えられる遺構を中心に調査を進めています。南側には建物が建っていた痕跡が確認でき,北側には方形竪穴遺構という特徴的な形状をした遺構が密集しています。室町時代の区画割りが確認できる資料になりそうです。
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作業風景(南から)
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重複する方形竪穴遺構
調査の状況
昨年度の調査区に隣接する区域の調査を進めています。縄文時代の土坑や室町時代のものと考えられる井戸跡などを調査しています。調査区内には,縄文時代や室町時代に掘りこまれた遺構が密集した状態で確認できます。重なり合った遺構は,新しいものを確認しながら順番に調査を進めています。
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重なり合う縄文時代の土坑
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室町時代に使われた井戸跡