中道南遺跡
なかみちみなみいせき
所在地 | 土浦市中字中道ほか |
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立地 | 土浦市南部、花室川右岸の標高13~25mの台地上 |
調査期間 | 2024年1月1日〜3月31日 |
調査面積 | 1,335㎡ |
主な時代 | 古墳時代奈良時代平安時代 |
主な遺構 | 土師器、須恵器、灰釉陶器、土製品(土玉・羽口・支脚)、石器・石製品(砥石・紡錘車・支脚)、金属製品(刀子・鉄鏃・鎌・火打金) |
主な遺物 | 土師器、須恵器、灰釉陶器、土製品(土玉・羽口・支脚)、石器・石製品(砥石・紡錘車・支脚)、金属製品(刀子・鉄鏃・鎌・火打金) |
調査の成果
date on: 2024.03
今年度の調査が終了しました。古墳時代、奈良時代、平安時代の竪穴建物跡と掘立柱建物跡などを確認しました。9世紀から10世紀の平安時代の竪穴建物跡が11棟確認され、それに付設された竃の位置は、建物の北東壁や北西壁に付設された竃がほとんどですが、南東壁のもの1棟も確認しました。また、竃で使用する支脚の材質・形態には、土製や石製で円柱状のもの、小形の土師器甕を転用したものがみられるなど、竃の位置や支脚などの多様性や工夫がうかがえます。
当遺跡の古墳時代から平安時代の集落跡は、調査地点の北側を中心に多くの建物跡を確認できたことから、台地の中央部に広がる様子が確認できました。そのなかでも、平安時代に竪穴建物の棟数が多くなることが確認できました。
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煙道部が残る奈良時代の竈
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土製の支脚を据えた平安時代の竈
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石製の支脚を据えた平安時代の竈
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支脚に転用した小形甕を据えた平安時代の竃
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遺跡遠景(南から)
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遺跡近景(北から)
調査の状況
date on: 2024.02
1月から調査を開始し、古墳時代から平安時代の竪穴建物跡を中心に調査を進めています。
平安時代の竪穴建物跡2棟から墨書土器が出土しました。墨書土器を含む遺物は、埋め戻したと考えられる覆土中から出土しています。墨書土器には、「山上」、「豊前」などの文字が書かれていました。
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平安時代の第3号竪穴建物跡
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墨書土器「山上」(第3号竪穴建物跡)
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平安時代の第13号竪穴建物跡
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墨書土器「豊前」(第13号竪穴建物跡)