中道遺跡
なかみちいせき
所在地 | 茨城県水戸市牛伏町140-1ほか |
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立地 | 水戸市の西部,桜川右岸の標高38~54mの台地上 |
調査期間 | 2020年1月1日~3月31日 |
調査面積 | 2,004㎡ |
主な時代 | 古墳時代平安時代室町時代江戸時代 |
主な遺構 | 土師器(坏・高台付坏・甕),須恵器(坏,高台付坏,蓋,盤,高坏,甕),土師質土器(内耳鍋・甕),瓦質土器(火鉢),磁器(碗),土製品(埴輪),石器(砥石),金属製品(銭貨) |
主な遺物 | 土師器(坏・高台付坏・甕),須恵器(坏,高台付坏,蓋,盤,高坏,甕),土師質土器(内耳鍋・甕),瓦質土器(火鉢),磁器(碗),土製品(埴輪),石器(砥石),金属製品(銭貨) |
調査の成果
date on: 2020.03
当遺跡の調査が終了しました。掘立柱建物跡3棟のうちの2棟は出土遺物から古墳時代の可能性があります。この建物跡の柱穴のうち3か所には,柱材が残存していました。ほかにも,平安時代に廃絶された道路跡や室町時代の掘立柱建物跡と井戸跡,江戸時代の墓坑などを確認しました。道路跡は台地上に向かっていることや複数回の改修が認められたことから,低地部と台地を結ぶ通路であったと思われます。中国製の磁器が出土したことから,室町時代には有力者が存在した可能性が考えられます。
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古墳時代の掘立柱建物跡と考えられる遺構
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柱穴に残存している柱材
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道路跡の完掘状況
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出土した中国製磁器(青磁碗)
調査の状況
date on: 2020.01
中道遺跡の調査が始まりました。石岡城里線バイパス整備に伴う埋蔵文化財発掘調査で,現在,表土除去や遺構確認作業を行っています。調査区域からは溝跡や土坑などを確認しました。周辺では古墳群や古代の集落跡が調査されていることから,室町時代や江戸時代よりも古い遺構が存在しているかもしれません。
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表土除去作業状況
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遺構確認作業状況