元中北東藤四郎遺跡
もとなかきたひがしとうしろういせき
所在地 | 茨城県つくば市上河原崎元中北字東藤四郎58-2番地ほか |
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立地 | つくば市の南西部,西谷田川左岸の標高約20mの台地上 |
調査期間 | 2019年11月1日~2020年3月31日 |
調査面積 | 23,557㎡ |
主な時代 | 旧石器時代縄文時代古墳時代平安時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師器(椀・高坏・坩・壺・甕・鉢・甑),須恵器(坏・甕),土製品(土玉・炉器台),石器(剥片・ナイフ形石器・尖頭器・スクレイパー・使用痕のある剥片・石鏃・楔形石器・磨石・敲石・石皿),石製品(勾玉・有孔円板・剣形・紡錘車・砥石・石臼),鉄製品(刀子・鎌・釘・鉄鏃) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師器(椀・高坏・坩・壺・甕・鉢・甑),須恵器(坏・甕),土製品(土玉・炉器台),石器(剥片・ナイフ形石器・尖頭器・スクレイパー・使用痕のある剥片・石鏃・楔形石器・磨石・敲石・石皿),石製品(勾玉・有孔円板・剣形・紡錘車・砥石・石臼),鉄製品(刀子・鎌・釘・鉄鏃) |
調査の成果
date on: 2020.03
調査によって古墳時代の竪穴建物跡などをはじめとする多くの遺構を確認しました。広大な調査区のなかで,確認した建物跡は全て古墳時代中期のもので,上河原崎前山遺跡とほぼ同時期に存続した集落であることがわかりました。両遺跡は近接した位置にあるため強く関連していたことがうかがえ,短期間で建物が60棟を超える大規模な集落であったことが明らかになりました。
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元中北東藤四郎遺跡と上河原崎前山遺跡
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藤四郎リーフレット [PDF]
調査の状況
date on: 2020.02
これまでに古墳時代の竪穴建物跡約60棟の調査が終了しました。いずれも同じ時期の建物跡ですが,その様子はそれぞれ異なっており,多量の土器が出土したものがあれば,焼けた土や炭化した木材が出土し土器の少ないものなど色々なものがあり,建物の廃棄の状況を考えると興味深いです。
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多くの土器が出土した竪穴建物跡
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焼け落ちた竪穴建物跡
調査の状況
date on: 2020.01
古墳時代中期の竪穴建物跡は,コーナー部に貯蔵穴が設けられているものが多く,その内部や周辺からは土器などの遺物がまとまって出土することがあります。なかには建物の廃絶に伴って,壊れた土器を重ねていたり,土器と炭化材がまとめて廃棄されるなど,色々な様子がうかがえます。
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重なり合う高坏と坩
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炭化材とともに捨てられた土器
調査の状況
date on: 2019.12
古墳時代中期の竪穴建物跡を調査しています。同じ時期の竪穴建物跡でも,一辺が8mを超すものから5m弱の比較的小さなものまで様々です。小さい竪穴建物跡でも多くの土器などが出土しており,遺物にも興味がひかれます。
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一辺約5mの竪穴建物跡
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壁際にまとめて捨てられた土器類
調査の状況
date on: 2019.11
調査を開始し,遺構確認作業の結果,70棟を超える竪穴建物跡などを確認しました。上河原崎前山遺跡と同じく古墳時代の土器が多く出土しています。現在調査中の遺構では,焼けた土器や炭化した木材が出土した焼失竪穴建物跡を確認しました。
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焼失した竪穴建物跡
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散在する土器や炭化材