発掘遺跡一覧

南達中A遺跡

みなみだっちゅうAいせき

所在地 茨城県土浦市中字南逹中858-7ほか
立地 土浦市南部、花室川左岸の台地端部の標高20~24mほどの緩斜面部
調査期間 2022年12月1日~2023年3月31日
調査面積 2,267㎡
主な時代 旧石器時代古墳時代平安時代室町時代江戸時代
主な遺構 縄文土器(深鉢)、土師器(坏・高台付坏・高坏・器台・甕・注口付壺)、須恵器(坏・高台付坏・蓋・甕・長頸壺)、土師質土器(小皿・内耳鍋・擂鉢)、陶器(小皿・天目茶碗・甕・擂鉢)、磁器(碗・猪口)、土製品(土玉・円筒埴輪)、石器(磨製石斧・有角石斧・剥片・石臼・砥石)、石製品(支脚・五輪塔)、金属製品(釘・銭貨)、瓦(軒丸瓦)、ガラス製品(数珠玉)、自然遺物(人骨・貝)、製鉄関連遺物(鉄滓)
主な遺物 縄文土器(深鉢)、土師器(坏・高台付坏・高坏・器台・甕・注口付壺)、須恵器(坏・高台付坏・蓋・甕・長頸壺)、土師質土器(小皿・内耳鍋・擂鉢)、陶器(小皿・天目茶碗・甕・擂鉢)、磁器(碗・猪口)、土製品(土玉・円筒埴輪)、石器(磨製石斧・有角石斧・剥片・石臼・砥石)、石製品(支脚・五輪塔)、金属製品(釘・銭貨)、瓦(軒丸瓦)、ガラス製品(数珠玉)、自然遺物(人骨・貝)、製鉄関連遺物(鉄滓)

調査の成果

date on: 2023.03

今月は、室町時代の段切り跡と溝跡、井戸、地下式坑を調査しました。特に第2号地下式坑は、約3m掘り込まれ、覆土中から土師質土器(小皿、内耳鍋、擂鉢)が多数出土しました。これまでの調査の結果、調査区の南部は古墳時代の集落から墓域へと変わっていった様子が見られ、また、中央部から北部は中世の屋敷などが構築されるなど、断続的に人々の営みが続いていたことが分かりました。

  • 調査区の全景(南から)

  • 室町時代の第2号地下式坑

調査の状況

date on: 2023.02

調査区南側から古墳の一部を確認しました。確認できたのは周溝の部分で、最大幅約3.5m、深さ約1.2mの円形にめぐると推定できます。その覆土中層から上層にかけて、円筒埴輪片や須恵器の大甕などが出土し、葬送祭祀を知る上で貴重な資料になりました。

  • 第1号墳の周溝

  • 周溝から出土した円筒埴輪片と須恵器の大甕

調査の状況

date on: 2023.01

12月から調査を開始しました。調査範囲の中央部からは、古墳時代前期のL字状に曲折した溝跡を確認しました。規模・形状から方形周溝墓の周溝と考えられます。覆土中から体部に注口の付いた土師器の壺が出土しました。また、別地点からは埴輪片が出土しており、後期古墳の存在も想定しながら調査を進めていきます。

  • L字状に曲折する方形周溝墓の周溝

  • 注口の付いた土師器の壺

土浦事務所

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