囲裏窯跡
かこえうらかまあと
所在地 | 茨城県水戸市見和1丁目356-14ほか |
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立地 | 水戸市中央部、沢渡川右岸の標高約13~24mの低地及び台地の縁辺部 |
調査期間 | 2021年8月1日~11月30日 |
調査面積 | 3,966㎡ |
主な時代 | 縄文時代平安時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器、土師器、土師質土器、瓦質土器、陶器、磁器、窯道具(トチ・握りトヂ・キキョウ台・ツク・匣鉢)、土製品(押し型) |
主な遺物 | 縄文土器、土師器、土師質土器、瓦質土器、陶器、磁器、窯道具(トチ・握りトヂ・キキョウ台・ツク・匣鉢)、土製品(押し型) |
調査の成果
date on: 2021.11
南側斜面に位置する窯跡の両脇で柱穴列を確認しました。窯が屋根に覆われていたことがうかがわれます。そのほか、平坦面では南西隅に階段が構築された半地下式の室(むろ)跡が確認できました。物資の保管に使われていたと考えられます。江戸時代以降に使われていた窯跡の調査は全国的にも類例が少なく、貴重な調査になりました。
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窯跡の両脇に確認された柱穴列
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江戸時代の室跡
調査の状況
date on: 2021.10
3基の窯跡を調査しています。調査区南側斜面に位置する第1号窯跡では、天井部や、燃料を燃やすための焚口と燃焼室は壊されていましたが、レンガで仕切られた、製品を焼くための燃成室や、出し入れ口・煙道部が確認できました。燃成室は焼けて真っ赤になっています。また、窯跡周辺の土坑からは、使われなくなった窯道具が大量に出土しました。
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レンガで仕切られた燃成室をもつ第1号窯跡
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窯道具が大量に出土した土坑
調査の状況
date on: 2021.09
8月から囲裏窯跡の調査が始まりました。調査区の南側斜面で連房式登窯2基、台地上で小型の平窯1基を確認しました。窯跡の周辺からは、陶器片のほか、焼台(写真手前)や製品を中に収めて焼く匣鉢(サヤ)(写真右上)などの窯道具の破片が多く出土しています。
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斜面部に確認できた連房式登窯
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窯跡周辺から出土した窯道具