宮原前遺跡
みやはらまえいせき
所在地 | 茨城県常総市大生郷町字宮原前3448ほか |
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立地 | 常総市の西部,東仁連川左岸の標高18~19mの台地上 |
調査期間 | 2015年4月9日~4月30日 |
調査面積 | 4,010㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代奈良時代平安時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器,土師器,須恵器,土師質土器,陶器,磁器,金属製品 |
主な遺物 | 縄文土器,土師器,須恵器,土師質土器,陶器,磁器,金属製品 |
調査の成果
2月から開始した宮原前遺跡の調査が終了しました。当遺跡は平成21年度に第1次,平成26年度の4月から7月に第2次の調査を行い,今回が第3次の調査となります。調査によって,古代の竪穴建物跡や江戸時代の墓坑,溝跡等を確認しました。特に平安時代の井戸跡は,周辺に柱穴を伴う平場を有している点が特徴的で,「祝カ」と墨書された須恵器坏が出土しました。また奈良時代の竪穴建物跡からは朱書のある須恵器坏などが出土しており,これまでの成果と合わせると,当遺跡は縄文時代から江戸時代までの複合遺跡で,奈良時代から平安時代にかけては,当地域の中心的な集落であることが明らかとなりました。
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上空からみた宮原前遺跡(東から)
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平場を有する平安時代の井戸跡