寺内遺跡
てらうちいせき
所在地 | 茨城県水戸市牛伏町271-2番地ほか |
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立地 | 水戸市の西部,桜川右岸の標高約44mの台地上 |
調査期間 | 2020年4月1日~9月30日 |
調査面積 | 1,000㎡ |
主な時代 | 平安時代 |
主な遺構 | 土師器(甕),須恵器(坏・長頸壺・蓋・盤・甑) |
主な遺物 | 土師器(甕),須恵器(坏・長頸壺・蓋・盤・甑) |
調査の成果
date on: 2020.05
寺内遺跡の調査が終了しました。今回の調査では,平安時代の竪穴建物跡6棟のほか,土坑67基,井戸跡1基,溝跡6条,堀跡1条,道路跡1条を確認しました。竪穴建物跡からは,土師器の甕(かめ)や須恵器の坏(つき),長頸壺(ちょうけいこ),蓋(ふた)などが出土しました。特に第2号竪穴建物跡では,竈(かまど)から甕を支えるための支脚(しきゃく)に長頸壺の頸部(けいぶ)が転用されていました。また,箱薬研堀(はこやげんぼり)と呼ばれる形状で,幅5mほどの堀跡を確認しました。周囲には,鎌倉時代や室町時代の大足城若しくは大足館が存在していたとされており,関連が考えられます。
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寺内遺跡の遠景(南東から)
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第3号竪穴建物跡の遺物出土状況
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第2号竪穴建物跡の竈から出土した支脚
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箱薬研堀(はこやげんぼり)の堀跡