島名熊の山遺跡
しまなくまのやまいせき
所在地 | 茨城県つくば市島名字関ノ台1376-1番地ほか |
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立地 | つくば市の南西部,谷田川右岸の標高24mの台地上 |
調査期間 | 2015年4月1日~10月31日 |
調査面積 | 813㎡ |
主な時代 | 古墳時代 |
主な遺構 | 土師器,須恵器 |
主な遺物 | 土師器,須恵器 |
調査の成果
今年度の島名熊の山遺跡(13区)の調査が終了しました。調査した遺構は溝跡3条,土坑25基で,調査区の北部で発見した溝跡は,過去の調査で確認した第518号溝跡と第114号溝跡の残存部です。そられが埋没した時期については,それぞれの出土遺物から判断すると,第518号溝跡が古墳時代後期,第114号溝跡が平安時代と考えられます。2条の溝はほぼ同規模で,平行しながら調査区域外へと延びていくことから,古墳時代後期から平安時代の間で断続的に使用された区画や排水の機能をもつと推測されます。今後は,過去の調査成果を踏まえて,古代の集落景観などについて調べていきたいと思います。
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平行に延びる溝跡
(右:第114号溝跡,左:第518号溝跡) -
調査を終えた島名熊の山遺跡(13区)
調査の状況
島名熊の山遺跡は表土除去が終了し,遺構確認を行ったところ,溝跡3条,土坑25基を確認しました。5月末から本格的な調査が始まりました。
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遺構確認状況
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第518号溝跡から出土した土師器