東田中遺跡
ひがしたなかいせき
所在地 | 茨城県石岡市東田中(市道5259号)ほか |
---|---|
立地 | 石岡市の南東部,恋瀬川支流の山王川左岸の標高14~23mの台地上 |
調査期間 | 2019年7月1日~12月31日 |
調査面積 | 158㎡ |
主な時代 | 縄文時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢・浅鉢・有孔鍔付土器),石器(打製石斧・磨製石斧・敲石・磨石・鏃),土製品(土器片錘・土偶ヵ),貝製品(装身具),骨角器(牙斧) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢・浅鉢・有孔鍔付土器),石器(打製石斧・磨製石斧・敲石・磨石・鏃),土製品(土器片錘・土偶ヵ),貝製品(装身具),骨角器(牙斧) |
調査の成果
date on: 2019.12
当遺跡の調査が終了しました。第2号貝層からは、ハマグリやウミニナなどの多量の貝や獣骨などと共に,貝や猪の牙を加工した製品が出土しました。また,第3号遺物包含層の下層からは中期中葉から後葉の土器が良好な遺存状態で出土しています。今回の調査地点が谷の縁辺部に位置していることから,遺物包含層が形成された初期段階の土器である可能性があります。
-
貝層から出土した貝製品
-
第3号遺物包含層の調査状況
-
第3号遺物包含層下層から出土した土器
-
調査終了状況
調査の状況
date on: 2019.10
第2号遺物包含層の調査が終了しました。遺物包含層からは,縄文時代中期後葉から後期前葉の土器が出土しています。これらの土器は時期ごとに堆積層で概ねまとまっており,中には有孔鍔付土器や赤彩を施した土器片もみられます。また磨製石斧や敲石,磨石などの石器類,土器の破片を加工した土錘や人面を模した土製品なども出土しました。現在,遺物包含層の北側で貝層を確認し、今後は貝層の調査に入っていきます。縄文の人々の食性や古環境を知るうえで重要な調査になります。
-
貝層の確認調査状況
-
第2遺物包含層の出土遺物
調査の状況
7月から調査を始めました。今回の調査区は,平成25・26年度に調査した区域の東側に接した谷部で,貝層や遺物包含層の調査です。現在,遺構の確認作業が終了し,遺物包含層の上層部分を掘り下げています。縄文時代に捨てられた土器などが,徐々に姿を現してきました。
-
遺構確認作業を終えた当遺跡
-
遺物包含層から出土した縄文土器