熊ノ平古墳群
くまのだいらこふんぐん
所在地 | 茨城県行方市両宿中峰地先ほか(両宿字猫平517番地ほか) |
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立地 | 行方市の北部,武田川右岸の台地上 |
調査期間 | 2019年6月1日~7月31日 |
調査面積 | 960㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代奈良時代平安時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高坏・甕・甑),須恵器(坏・蓋・甕),土製品(土玉・管状土錘),石器・石製品(石鏃・石匙・スクレイパー・剥片) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高坏・甕・甑),須恵器(坏・蓋・甕),土製品(土玉・管状土錘),石器・石製品(石鏃・石匙・スクレイパー・剥片) |
調査の結果
調査が終了しました。竪穴建物跡のほか,新たに掘立柱建物跡2棟や石器集中地点などを確認しました。掘立柱建物跡はいずれも奈良時代のもので,近くの竪穴建物跡と同時期に機能していたものと考えられます。旧石器時代の石器集中地点からは,黒曜石や頁岩のスクレイパーや剥片が出土しました。市道部分の細く長い調査区ではありましたが,貴重な遺構・遺物を発見することができました。
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遺跡の遠景(南東から)
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真上からみた掘立柱建物跡
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旧石器時代の石器集中地点
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黒曜石のスクレイパー
調査の状況
6月から調査を開始しました。今年度は,昨年度の調査で道路の部分を調査します。遺構確認作業の結果,昨年度調査した竪穴建物跡の未調査部のほか,掘立柱建物跡や炉跡などを確認しました。調査区南側では,古墳時代後期の竪穴建物跡2棟を調査しました。第12号竪穴建物跡の床面から,完形の甑(こしき)が逆さまの状態で出土しました。
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第12号竪穴建物跡の完掘状況
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第12号竪穴建物跡から出土した甑