瑞龍遺跡
ずいりゅういせき
所在地MAP
所在地 | 茨城県常陸太田市瑞龍町629番地ほか |
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立地 | 常陸太田市の南東部,里川右岸の標高約42mの台地縁辺部 |
調査期間 | 2015年11月1日~2016年3月31日 |
調査面積 | 5,531㎡ |
主な時代 | 縄文時代弥生時代古墳時代奈良時代平安時代室町時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器・弥生土器・土師器・須恵器・陶磁器 |
主な遺物 | 縄文土器・弥生土器・土師器・須恵器・陶磁器 |
調査の状況
市道0104号線の東側の調査が終了しました。今回の調査では,竪穴建物跡21棟,掘立柱建物跡1棟,溝跡3条,土坑52基,ピット群1か所を確認し,主に古墳時代に集落が営まれていたことが分かりました。 当遺跡の竪穴建物跡の竈は凝灰岩の切石を使っているのが特徴です。また,調査区北部の第109号竪穴建物跡は,出土した土器から古墳時代前期と考えられます。当遺跡から約500m北東にある瑞龍古墳群の方形周溝墓群と同じ時期で,当遺跡と瑞龍古墳群との関連がうかがえます。更に古墳の周溝の可能性もある溝跡も確認しました。今後は,市道0104号の西側を調査していきます。これからの調査で,集落がどのように広がるのか,古墳の周溝状の溝跡がどのように延びていくのかなど興味がつきません。
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凝灰岩を利用している第105号竪穴建物跡の竈
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土師器の椀や高坏が出土している第109号竪穴建物跡
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空中写真(遠景 南から)
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空中写真(周溝の可能性がある溝跡 近景 東から)
調査の状況
瑞龍遺跡の調査が始まり,2ヶ月が経ちました。調査は順調に進み,竪穴建物跡20棟や溝跡3条などを確認しました。竪穴建物跡の多くは古墳時代のものと考えられます。第93号竪穴建物跡からは,壊れずに残っていた土師器の坏や,つぶれた状態の土師器の甕などが大量に出土しました。北壁にすえ付けられた竈からも残りのよい土器の出土を期待しています。 年明けの1月には,西部の調査区域へ移ります。現在の遺構の状況がどのように広がっていくか,新しい発見が楽しみです。
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第93号竪穴建物跡の遺物出土状況(北西から)
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つぶれた状態で出土した土師器甕
調査の状況
瑞龍遺跡の調査が始まりました。当遺跡の調査は平成25年度から始まり,今回が3回目になります。これまでの調査では,縄文時代から平安時代まで断続的に営まれた集落跡や,平安時代の掘立柱建物跡群などを確認しました。今回は昨年度の調査区から更に西側を調査しています。現在表土除去が終了し,遺構確認作業をしながら調査を進めています。弥生時代・古墳時代・平安時代の竪穴建物跡のほか,幅約5mの古墳時代の溝跡などが見つかっており,今回の調査で瑞龍地区の新たな歴史を発見することができそうです。
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遺構確認状況(南から)
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土器が大量に出土している古墳時代の溝跡