白楽南塚
はくらくみなみつか
所在地 | 茨城県土浦市中村西根字白楽606番地2 |
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立地 | 土浦市の南西部,乙戸川左岸の標高約25mの台地上 |
調査期間 | 2020年5月1日~6月30日 |
調査面積 | 807㎡ |
主な時代 | 江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・甕・鉢),陶器(擂鉢),磁器(碗・皿・急須),石器(凹石),石製品(火輪),剥片,金属製品(釘),銭貨(寛永通宝・天保通宝) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・甕・鉢),陶器(擂鉢),磁器(碗・皿・急須),石器(凹石),石製品(火輪),剥片,金属製品(釘),銭貨(寛永通宝・天保通宝) |
調査の成果
白楽南塚の調査が終了しました。今回の調査では,江戸時代の塚1基のほか,土坑2基,溝跡3条を確認しました。塚の周囲からは,江戸時代の銭貨である寛永通宝が60枚以上出土しました。当遺跡の東西には,鎌倉街道や水戸街道が通っており,白楽南塚はその周辺に広がる集落の境界付近に位置するものと考えられます。
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白楽南塚の遠景(西から)
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出土した多数の寛永通宝
調査の状況
date on: 2020.05
台地の平坦部に構築された塚を調査しています。塚は径約12mの歪んだ円形で,高さは現在の地表面から1.5mほどです。頂部には五輪塔の一部である火輪などの石造物が散在していました。表土を丁寧に取り除くと,塚の周囲から多数の寛永通宝や天保通宝(江戸時代の銭貨)が出土していることから,江戸時代の塚である可能性が高いと考えられます。
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南から見た塚
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頂部に散在する石造物