石倉西遺跡
いしくらにしいせき
所在地 | 筑西市松原字石倉ほか |
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立地 | 筑西市東部、小貝川と大川に挟まれた標高約28mの平坦な低台地上 |
調査期間 | 2023年4月1日〜8月31日 |
調査面積 | 2,785㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代奈良時代平安時代 |
主な遺構 | 土師器、須恵器、土製品(管状土錘·紡錘車·支脚)、石器·石製品(石鏃·砥石·紡錘車)、金属製品(鎌·刀子·鉄鏃) |
主な遺物 | 土師器、須恵器、土製品(管状土錘·紡錘車·支脚)、石器·石製品(石鏃·砥石·紡錘車)、金属製品(鎌·刀子·鉄鏃) |
調査の成果
date on: 2023.09
調査が終了しました。当遺跡では、古墳時代から平安時代の竪穴建物跡や、掘立柱建物跡、井戸跡を確認しました。出土遺物から、8世紀初めから9世紀終わりまでの約200年間、連綿と集落が形成されていたことがわかりました。また、奈良時代や平安時代の竪穴建物跡からは、墨書土器や須恵器の高台付坏を転用した硯が出土しており、読み書きができる人の存在がうかがえます。
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石倉西遺跡遠景(北東から)
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石倉西遺跡鉛直(上が北東)
調査の状況
date on: 2023.08
奈良時代から平安時代の集落跡を調査しています。調査区中央部に位置している奈良時代の竪穴建物跡は、一辺が6.1m、深さ50cmで、竈の痕跡が2か所ありました。調査の結果、北壁中央部の竈から東側に新たに竈を作り替えたことがわかりました。また、調査区東部に位置している、奈良時代の掘立柱建物跡9棟は、建物同士が重複しているものや、近接しているものがあり、複数回にわたって建て替えたことがわかりました。
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奈良時代の竪穴建物跡(上が北)
※ 赤い〇部分が竈 -
密集する奈良時代の掘立柱建物跡