篭沼遺跡・篭場遺跡
かごぬまいせき・かごばいせき
所在地 | 茨城県常総市坂手町籠場2897番4 |
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立地 | 常総市南部、鬼怒川右岸の標高約18~20mの台地及び谷津 |
調査期間 | 2022年8月1日~10月31日 |
調査面積 | 4,502㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代平安時代 |
主な遺構 | 【篭沼遺跡】 縄文土器(深鉢)、土師器(坏·甕)、須恵器(坏·甕·壺)、灰釉陶器(瓶)、陶器(碗)、磁器(碗)、土師質土器(内耳鍋·擂鉢)、石器(剥片·凹石)、金属製品(釘·銭貨) 【篭場遺跡】 縄文土器(深鉢)、土師器(坏·甕)、須恵器(甕)、石器(石皿) |
主な遺物 | 【篭沼遺跡】 縄文土器(深鉢)、土師器(坏·甕)、須恵器(坏·甕·壺)、灰釉陶器(瓶)、陶器(碗)、磁器(碗)、土師質土器(内耳鍋·擂鉢)、石器(剥片·凹石)、金属製品(釘·銭貨) 【篭場遺跡】 縄文土器(深鉢)、土師器(坏·甕)、須恵器(甕)、石器(石皿) |
調査の成果
date on: 2022.10
篭沼遺跡と篭場遺跡の調査が終了しました。篭沼遺跡では縄文時代と平安時代の集落跡や、須恵器の壺を蔵骨器とした火葬墓を確認しました。火葬墓は仏教の影響を受けた埋葬方法で、当時は一般的には普及しておらず、有力者や僧侶の墓と考えられています。篭場遺跡では、縄文時代の竪穴建物跡1棟と遺物集中地点1か所を確認しました。
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台地上に位置する両遺跡
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調査を終えた篭沼遺跡(南側より)
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縄文時代と平安時代の竪穴建物跡
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蔵骨器に利用された須恵器の壺
調査の状況
date on: 2022.09
現在、縄文時代と平安時代の竪穴建物跡の調査を行っています。縄文時代前期の竪穴建物跡からは、縄文土器の他にたくさんの貝殻が出土しました。使われなくなった建物の窪地に形成された小規模な貝塚と考えられます。ヤマトシジミが中心で、アサリやハマグリ、カキなども含まれていました。縄文時代の食生活を考える上で貴重な資料です。
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竪穴建物の窪地に形成された貝塚
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堆積した貝層の調査