西久保遺跡
にしくぼいせき
所在地 | 茨城県稲敷市神宮寺1457-5ほか |
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立地 | 稲敷市中央部,小野川右岸の標高約30mの台地上 |
調査期間 | 2020年8月1日~11月30日 |
調査面積 | 1,241㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・甕),須恵器(坏・蓋・長頸壺・甕),土師質土器(小皿,内耳鍋),土製品(管状土錘),石器・石製品(打製石斧・磨製石斧・紡錘車・勾玉),金属製品(銭貨・刀子・煙管),自然遺物(馬骨) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師器(坏・甕),須恵器(坏・蓋・長頸壺・甕),土師質土器(小皿,内耳鍋),土製品(管状土錘),石器・石製品(打製石斧・磨製石斧・紡錘車・勾玉),金属製品(銭貨・刀子・煙管),自然遺物(馬骨) |
調査の成果
date on: 2020.11
8月から始まった西久保遺跡の調査が終了しました。今回の調査では,縄文時代と古墳時代の遺構を確認しました。調査の北部には,縄文時代の竪穴建物跡や袋状土坑などが集中し,縄文時代の集落が広がっていることが分かりました。また,調査区の中央部から西部では古墳時代の方墳4基を確認しました。第1号墳と第3号墳では埋葬施設を確認し,石棺は壊されていたり,抜き取られたりしていることが分かりました。当地域の古墳の様相を知るための重要な成果となります。
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調査区遠景(南東から)
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上空から見た西久保遺跡
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袋状土坑から出土した縄文時代の土器
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石棺が抜き取られた第3号墳の埋葬施設
調査の状況
date on: 2020.10
これまでに,古墳4基と竪穴建物跡3棟,袋状土坑5基などを調査しました。調査区の北側には縄文時代の遺構が集中し,4基の袋状土坑を確認しています。また,床面に段をもつ第2号竪穴建物跡があり,時期は縄文時代中期(約4,500年前)と考えられます。同じく縄文時代の第3号竪穴建物跡は,古墳の周溝に4分の1ほど掘り込まれていますが,直径およそ5mの円形で,炉や柱穴を確認しました。
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有段式の第2号竪穴建物跡
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円形の第3号竪穴建物跡
調査の状況
date on: 2020.09
古墳4基を確認しました。第1号古墳は,1辺20mを超える古墳で横穴式石室の構造と考えられます。主体部の石材の多くは壊され,周溝に広がっている状況が確認されました。時期は,古墳時代の終わり頃(約1,400年前)と考えられます。また,縄文時代中期の袋状土坑を2基や,縄文時代の竪穴住居跡などを確認しました。今後も調査を継続していきます。
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周溝に広がる石材
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確認された袋状土坑
調査の状況
date on: 2020.08
8月から西久保遺跡の調査を開始しました。第1号竪穴建物跡は,1辺がおよそ5mの方形で,北壁に竈が付設されていました。床面近くからは,土師器坏や管状土錘,紡錘車などが出土しました。時期は,土器の特徴から古墳時代後期(約1,500年前)と考えられます。
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第1号竪穴建物跡の遺物出土状況
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床面から出土した紡錘車