金田西坪B遺跡
こんだにしつぼびーいせき
所在地 | 茨城県つくば市金田字明神1750-2 |
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立地 | つくば市東部,桜川右岸の標高25mの台地上 |
調査期間 | 2018年8月1日~9月28日 |
調査面積 | 279㎡ |
主な時代 | 縄文時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢) |
調査の成果
過去に調査した第3号道路跡と連続する道路跡を確認しました。道路跡上層の硬化面は幅約1mで東西方向にのび,その硬化面を取り除くと,道路幅は約3mとなりました。地面を浅く掘り込んで造られており,轍の跡も一部確認できました。当初,幅広かった道路が,使用にともなって徐々に埋もれ,浅くなっていったと考えられます。また,調査範囲の西側で南方向に分岐していることが分かりました。その道路幅は約1mと第3号道路跡と比べ狭くなっています。また,4基の土坑のうち1基は,直径約2.3m,深さ約1.3mの大型の土坑で,縄文土器が出土しました。その形態から,縄文時代中期に特徴的な円筒状の土坑で,ドングリやクルミなどの堅果類を貯蔵していた穴と推測されます。過去の調査では縄文時代中期の竪穴建物跡が確認されていることから,こうした円筒状の土坑は集落を構成した重要な施設のひとつと考えられます。
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調査区全景
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貯蔵用と推測される第378号土坑
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東西方向にのびる第3号道路跡