阿波寄合窯跡
あばよりやすかまあと
所在地 | 茨城県稲敷市神宮寺1272 |
---|---|
立地 | 稲敷市の東部,小野川右岸の標高約20mの斜面部 |
調査期間 | 2020年7月1日~10月31日 |
調査面積 | 1,511㎡ |
主な時代 | 縄文時代古墳時代 |
主な遺構 | 縄文土器(深鉢),土師器(甕),須恵器(坏・高台付坏・盤・高盤・蓋・甕・鉢・捏鉢・甑),瓦(軒丸瓦・丸瓦・平瓦),土製品(管状土錘) |
主な遺物 | 縄文土器(深鉢),土師器(甕),須恵器(坏・高台付坏・盤・高盤・蓋・甕・鉢・捏鉢・甑),瓦(軒丸瓦・丸瓦・平瓦),土製品(管状土錘) |
調査の成果
date on: 2020.11
窯跡の調査が終了しました。窯の本体を確認した第1号窯は,地面をトンネル状にくり抜いた地下式の窖窯構造をもつ須恵器窯と考えられます。第2号窯は前庭部から焚口部を調査し,焚口部では隣接して別の窯跡の灰原を確認しました。当窯跡では複数の時期にわたって窯が操業されていたことが明らかになりました。
-
阿波寄合窯跡遠景(南西から)
-
第2号窯と灰原
調査の状況
date on: 2020.09
東向きと南西向きの斜面でそれぞれ1基の窯跡を確認しました。東向き斜面に位置する1号窯は,部分的に天井が残っていましたが,ほとんどは崩落していました。内部に残る遺物が少なく,床面に接する状態で崩落した天井が見られたため,焼き上げた製品を取り出して間もなく崩れたものと考えられます。
-
第1号窯の土層断面
-
第1号窯の遺物出土状況
調査の状況
date on: 2020.07
南向きの斜面と東向きの斜面に構築された2基の窯跡を確認しました。窯跡の周囲からは多くの須恵器片をはじめ,奈良・平安時代の土師器や瓦が出土しています。稲敷市域では以前から須恵器窯跡の存在が想定されていました。調査を進め,様相を明らかにしていきたいと思います。
-
遺跡の調査前現況
-
断面に現れた古代の窯跡