阿波峯台遺跡
あばみねだいいせき
所在地 | 茨城県稲敷市神宮寺1639ほか |
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立地 | 稲敷市中央部、小野川右岸の標高約30mの台地上 |
調査期間 | 2021年12月1日~2022年3月31日 |
調査面積 | 2,425㎡ |
主な時代 | 縄文時代弥生時代古墳時代江戸時代 |
主な遺構 | 縄文土器、弥生土器、土師器、須恵器、土製品、石製品(鏡形石製模造品)、金属製品、銭貨 |
主な遺物 | 縄文土器、弥生土器、土師器、須恵器、土製品、石製品(鏡形石製模造品)、金属製品、銭貨 |
調査の成果
date on: 2022.03
調査が終了しました。調査の結果、縄文時代前期(約6000年前)・中期(約4500年前)、弥生時代後期(約2500年前)、古墳時代中期(約1600年前)・後期(約1500年前)に断続的に集落が営まれていたことを確認しました。また、江戸時代後期(約150年前)には、墓域として利用されたこともわかりました。古墳時代中期の第11号竪穴建物跡から鏡形石製模造品が出土しており、県内初の事例です。
※ 石製模造品…三種の神器(剣・鏡・勾玉)などを石で模して作られたもので、祭祀に使用したと考えられています。鏡の模造品は、省略された有孔円板として出土することが多いです。
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遺跡と周辺の地形(東から)
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調査区全景(上が東)
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第11号竪穴建物跡(西から)
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鏡形石製模造品
調査の状況
date on: 2022.02
第10号竪穴建物跡からは、完全な形の土師器の坏や甕など、数多くの遺物が出土しました。その中には意図的に並べて置かれたと考えられるものが見られることから、住居の廃絶時に祭祀が行われたのかも知れません。土器の特徴などから、この建物跡の時期は、古墳時代後期(約1500年前)と考えられます。
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多くの遺物が出土した第10号竪穴建物跡
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第10号竪穴建物跡出土遺物の実測作業
調査の状況
date on: 2021.12
12月から阿波峯台遺跡と西久保遺跡の調査を開始しました。阿波峯台遺跡では表土除去が終了し、竪穴建物跡のほか道路跡と考えられる遺構などを確認しました。台地上に広がる集落変遷を探りながら今後の調査を進めていきます。
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遺構確認作業
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竪穴建物跡の掘り込み作業