大高台遺跡
おおたかだいいせき
所在地 | 茨城県高萩市赤浜1883番地4ほか |
---|---|
立地 | 高萩市の北東部,関根川左岸の標高約45mの台地上 |
調査期間 | 2019年4月1日~6月30日 |
調査面積 | 7,071㎡ |
主な時代 | 弥生時代古墳時代奈良時代平安時代 |
主な遺構 | 弥生土器(壺),土師器(坏・高台付坏・甕),土師質土器(内耳土器・香炉・小皿),須恵器(坏・高台付坏・蓋・高盤・甕),陶器(皿・甕・すり鉢)瓦質土器(火鉢),土製品(羽口・紡錘車),石器(石核・剥片),石製品(巡方・紡錘車・砥石・硯),金属製品(刀子・権・銭貨) |
主な遺物 | 弥生土器(壺),土師器(坏・高台付坏・甕),土師質土器(内耳土器・香炉・小皿),須恵器(坏・高台付坏・蓋・高盤・甕),陶器(皿・甕・すり鉢)瓦質土器(火鉢),土製品(羽口・紡錘車),石器(石核・剥片),石製品(巡方・紡錘車・砥石・硯),金属製品(刀子・権・銭貨) |
調査の成果
今回の調査では弥生時代から平安時代にかけての竪穴建物跡43棟,中世の掘立柱建物跡40棟,土坑475基,方形竪穴遺構82基,道路跡などを確認しました。掘立柱建物跡のなかには,柱を支えるために柱穴の底に石が据え付けられているものもありました。規模や形状などから日弁聖人ゆかりの寺院施設と考えられます。
-
調査区遠景(北から)
-
集中する掘立柱建物跡
調査の状況
調査区中央部では多くのピットが確認でき,現在のところ36棟の掘立柱建物跡が確認できています。第17号掘立柱建物跡は3間×3間で,8か所の柱穴すべてに礎盤が据えられていました。中には柱の高さを調節するためか,くり石が重なり合っているものもありました。出土遺物などから中世の遺構と考えられます。
-
礎盤が確認できた掘立柱建物跡
-
重なり合って出土した礎盤
調査の状況
現在の調査範囲では,中世の土坑や方形竪穴遺構,掘立柱建物跡などの柱穴跡が複数確認できています。第3号方形竪穴遺構からは秤のおもりとして使用された「権」が出土しました。
-
秤のおもりと思われる「権」
-
密集する柱穴跡
調査の状況
調査開始から2か月がたちました。現在,立木が多かった範囲を調査中で,切り株の周りを精査すると,新たな遺構が確認されました。竪穴住居跡は22棟の調査が終了し,8棟を調査中です。墨書土器や巡方,転用硯など珍しい遺物も出土しています。
-
奈良時代の遺物が出土した住居跡
-
内面に漆の付着した坏