発掘遺跡一覧

髭釜遺跡

ひいがまいせき

所在地 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町1358番地ほか
立地 大洗町の東部,涸沼川河口部右岸の標高約10mの海岸段丘上
調査期間 2015年11月1日~12月31日
調査面積 1,074㎡
主な時代 弥生時代
主な遺構 弥生土器(広口壺・高坏・鉢),土製品(管状土錘・土玉・紡錘車),石器・石製品(炉石・敲石・磨石)
主な遺物 弥生土器(広口壺・高坏・鉢),土製品(管状土錘・土玉・紡錘車),石器・石製品(炉石・敲石・磨石)

調査の成果

髭釜遺跡の調査が終了し,竪穴建物跡8棟,溝跡2条,土坑64基を確認することができました。第4号竪穴建物跡はたくさんの土器が出土し,ほぼ完形の壺もあります。第8号竪穴建物跡は長軸約7m,短軸約4.5mで,今回の調査で最大の大きさです。上屋を支えるための主柱穴4か所に加え,補助柱穴と考えられるものも多数確認出来ました。これらの竪穴建物跡は全て弥生時代後期のもので,すでに大洗駅周辺の開発に伴って調査報告されている弥生時代の集落がさらに広がっていることが分かりました。

  • 柱跡が多くみられる第8号竪穴建物跡

  • 第4号竪穴建物跡から出土した壺

調査の状況

当遺跡は,これまでにも大洗鹿島線とその周辺開発に先立って調査が行われています。今回の調査でも弥生時代の竪穴建物跡などが確認できました。今後の調査で,髭釜遺跡の弥生時代の集落の様相について,更に明らかにすることができると考えています。

  • 確認された遺構の全景

  • 立てかけられた状態で出土した弥生土器

大洗事務所