発掘遺跡一覧

鷲神社遺跡

わしじんじゃいせき

所在地 茨城県結城市大字粕礼字不動小屋1115-2番地ほか
立地 結城市の南東部,鬼怒川右岸の標高約27mの台地縁辺部
調査期間 2020年10月1日~12月31日
調査面積 4,130㎡
主な時代 旧石器時代縄文時代古墳時代平安時代
主な遺構 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・椀・坩・器台・高坏・鉢・壺・甕),須恵器(坏・瓶類・甕・甑),土製品(管状土錘・紡錘車)石器・石製品(角錐状石器・剥片・石鏃・打製石斧・磨石・石皿・砥石・模造品),金属製品(刀子・煙管)
主な遺物 縄文土器(深鉢),土師器(坏・高台付坏・椀・坩・器台・高坏・鉢・壺・甕),須恵器(坏・瓶類・甕・甑),土製品(管状土錘・紡錘車)石器・石製品(角錐状石器・剥片・石鏃・打製石斧・磨石・石皿・砥石・模造品),金属製品(刀子・煙管)

調査の状況

date on: 2020.12

12月上旬に空中写真撮影を行い,すべての調査が終了しました。調査区の東部では,10世紀後半の竪穴建物跡を5棟確認しました。何棟かの建物跡では,竈の袖の補強材として20cm大の川原石を用い,足高高台の付いた土師器の坏を逆位に設置して支脚に転用している様子が確認されており,特筆されます。

  • 遺跡遠景(東から)

  • 第7号竪穴建物跡竈遺物出土状況

調査の状況

date on: 2020.11

10月からの調査で,縄文時代の竪穴建物跡1棟,古墳時代前期の竪穴建物跡3棟,平安時代後期の竪穴建物跡5棟,古墳時代後期の円墳7基などを確認しました。古墳は径10~25mの小型で,群集しています。いずれも周溝のみで,主体部は削平のため,確認できませんでしたが,周溝内からは須恵器の甕や,古墳の石室を破壊して廃棄したと考えられる川原石などが出土しています。西仁連川と鬼怒川に挟まれた当地域には粕礼古墳群が分布していますが,これまで発掘調査が行われた事例はなく,今回の調査は古墳群の様相を知る上で貴重な成果となりました。

  • 確認できた円墳(青印の部分)

  • 第1号墳周溝内から出土した須恵器甕

結城事務所

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