鹿の子C遺跡

鹿の子C遺跡(かのこしーいせき)

遺跡名鹿の子C(かのこしー)遺跡
所在地石岡市鹿の子(いしおかしかのこ)
報告書名『茨城県教育財団文化財調査報告』第20集「鹿の子C遺跡」

戸籍(こせき)や具注暦(ぐちゅうれき)など多数の漆紙文書(うるしがみもんじょ)が出土したことから「地下の正倉院」とよばれ,その具体的な職務内容が明らかになった遺跡です。多数の鍛冶工房跡(かじこうぼうあと)をはじめ掘立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)や連房式竪穴遺構(れんぼうしきたてあないこう)などが確認され,鉄製の武器・武具,鉄滓(てっさい)などが多量に出土しました。奈良時代終わりころ,蝦夷征討(えぞせいとう)で使う武器・武具類の製造・修理を行うために,常陸国衙(こくが)に付属して急きょ設けられた官営の工房跡です。

空から見た遺跡