沢田遺跡

沢田遺跡(さわだいせき)

遺跡名沢田(さわだ)遺跡
所在地ひたちなか市阿字ヶ浦字青塚(ひたちなかしあじがうらあざあおつか)
報告書名『茨城県教育財団文化財調査報告』第52,77,95,115,161集「沢田遺跡」

江戸時代の初め頃,阿字ヶ浦の沢田川を中心とする海辺には大塚村,二亦(ふたまた)村,青塚村の三村があり,75日間にわたる大風が吹き家は壊れ,集落は砂に埋もれ,人々は村を離れ前浜や馬渡,長州に移り住んだという「千々乱風(ちぢらんぷう)」の伝説が残っています。沢田遺跡が発掘調査され,揚げ浜式の大規模な塩づくりの跡が見つかりました。かん水という濃い塩水をためるかん水槽(そう)や塩を焚く釜屋等が見つかりました。また,その周辺からは当時のお墓も見つかりました。この沢田遺跡は「千々乱風」の伝説に残る村なのでしょうか。