矢倉遺跡

矢倉遺跡(やくらいせき)

遺跡名矢倉(やくら)遺跡
所在地東茨城郡茨城町前田(ひがしいばらきぐんいばらきまちまえだ)
報告書名『茨城県教育財団文化財調査報告』第135集「矢倉遺跡」 

矢倉遺跡から出土した遺物は,弥生土器(十王台式土器と呼ばれ,久慈川,那珂川流域に多く見られる),石製品(磨石:すりいし,敲石:たたきいし),土製品(紡錘車:ぼうすいしゃ,勾玉:まがたま)等です。なかでも土製の紡錘車(糸にするために撚(よ)りをかける道具)は,この時期に多く見られるものです。紡錘車の存在は,集落で糸を紡(つむ)ぐ作業や布を織る作業が盛んに行われたことを示しています。土器の底に布の跡がはっきりと残っている土器も数多く見つかりました。

出土した弥生土器