報告書

上境旭台貝塚2

書名ふりがな かみざかいあさひだいかいづか
書名 上境旭台貝塚2
副書名かな なかね・こんだだいとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名 中根・金田台特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書ⅩⅤ
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 364
編著者名 江原美奈子
編集・発行機関 財団法人茨城県教育財団
発行年月日 2012(平成24)年3月16日
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな かみざかいあさひだいかいづか
遺跡名 上境旭台貝塚2
所在地ふりがな いばらきけんつくばしさかえあざびしゃもん439ばんちの1ほか
遺跡所在地 茨城県つくば市栄字毘沙門439番地の1ほか
遺跡北緯度 36度6分26秒
東経度 140度7分35秒
遺跡標高 24~27m
調査期間 平成21年10月1日~12月31日 
調査面積 2,898㎡
調査原因 中根・金田台特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 貝塚/集落跡
時代 縄文時代鎌倉時代南北朝時代室町時代安土桃山江戸時代
遺構と遺物

縄文:貝層2か所,竪穴住居跡5軒,炉跡2基,墓坑1基,粘土採掘坑1か所,土坑78基,流路跡1条,ピット群2か所,遺物包含層1か所,焼成遺構1か所/縄文土器,土製品(耳飾り・土偶・土版・土器片円盤),石器(石鏃・石錐・磨製石斧・打製石斧・敲石・凹石・石皿・磨石・石錘),石製品(勾玉・小玉・石棒・石剣),骨角製品(ヤス・ヘアピン),貝製品(貝輪・貝刃・イモガイ製装身具)
中世:井戸跡1基/土師質土器(小皿・鍋類)
近世:粘土採掘坑1か所/土師質土器(小皿・鍋類),陶器(碗・甕)

特記事項・要約 今回の調査では,調査区北東部の台地上で,縄文時代後期後葉から晩期中葉の竪穴住居跡や土坑などの集落跡が,斜面部では貝層2か所と遺物包含層が確認できた。貝層はヤマトシジミを主体とするもので,後期後葉から晩期前葉の多量の遺物のほか,埋葬されたと推測できる人骨も出土している。第2号貝層下では,焼土と灰層が広がる焼成遺構が確認できた。また,貝層や遺物包含層を掘り込んでいる竪穴住居跡や土坑が確認でき,台地上のみではなく台地斜面部への集落の展開が確認できた。
  • 南側上空から見た当遺跡

  • 第1号貝層・東部包含層の堆積状況