報告書

上境旭台貝塚

書名ふりがな かみざかいあさひだいかいづかさん
書名 上境旭台貝塚3
副書名かな なかね・こんだだいとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょじゅうはち
副書名 中根・金田台特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書Ⅹ Ⅷ
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 368
編著者名 荒蒔克一郎
編集・発行機関 公益財団法人茨城県教育財団
発行年月日 2013(平成25)年3月15日
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな かみざかいあさひだいかいづか
遺跡名 上境旭台貝塚
所在地ふりがな いばらきけんつくばしさかえあざびしゃもん439ばんちの1ほか
遺跡所在地 茨城県つくば市栄字毘沙門439番地の1ほか
遺跡北緯度 36度06分26秒
東経度 140度07分35秒
遺跡標高 24~27m
調査期間 20111001~20111231
調査面積 1,038㎡
調査原因 中根・金田台特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 貝塚/集落跡/その他
時代 縄文時代鎌倉時代南北朝時代室町時代安土桃山
遺構と遺物

縄文:竪穴住居跡7軒,土坑70基,ピット群2か所,斜面貝層2か所,遺物包含層1か所/縄文土器(深鉢・鉢・浅鉢・台付鉢・台付土器・注口土器・ミニチュア土器・手捏土器・手燭形土器・製塩土器),土製品(耳飾り・耳栓・土偶・有孔装身具・土器片錘・土器片円盤),石器(鏃・磨製石斧・打製石斧・石皿・磨石・敲石・凹石・石錘・砥石・軽石製品),石製品(小玉・勾玉・石棒・石剣),石核,剥片,骨角歯牙製品(牙鏃・垂飾り・髪飾り,刺突具・釣り針・弭形骨角製品・有孔装身具),貝製品(貝輪・貝刃・ヘラ状貝製品・有孔装身具),網代状炭化物,動物遺体(貝殻・獣骨・鳥骨・魚骨)
中世:火葬施設1基

特記事項・要約 今回の第6次調査では,台地縁辺部と南部の斜面部から縄文時代後期後葉から晩期前葉にかけての集落跡と2か所の斜面貝層を確認した。斜面貝層は,ヤマトシジミ主体の鹹淡貝塚で,台地縁辺部に分布している集落からの継続的な生活残滓の投棄によって形成されたものである。第2号貝層下の第19C号住居跡では,灰と焼土で構築した床面上に敷物と考えられる網代状の炭化物を確認し,後期後葉の住居構造を考える一助となる。また,オオツタノハ製貝輪など搬入貝による貝製品や多量の製塩土器片の存在,土偶・耳飾りなどの「第二の道具」や狩猟の対象であったイノシシを主体とした獣骨が多く出土していることなどから,当遺跡が内陸部と沿岸部とを結ぶ交易の要地であったことがうかがえる。
  • 第2号貝層堆積状況

  • 出土したさまざまな遺物