報告書

下平塚蕪木台遺跡

書名ふりがな しもひらつかかぶきだいいせき
書名 下平塚蕪木台遺跡
副書名かな かつらぎいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないないぞうぶんかさいちょうさほうこくしょ
副書名 葛城一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 326
編著者名 白田正子/飯田浩彦/本橋弘巳/齋藤和浩/川井正一/江原美奈子
編集・発行機関 財団法人茨城県教育財団
発行年月日 20090323
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな しもひらつかかぶきだいいせき
遺跡名 下平塚蕪木台遺跡
所在地ふりがな いばらきけんつくばしおおあざしもひらつかあざきつねわき
遺跡所在地 茨城県つくば市大字下平塚字狐脇834番地の1ほか
遺跡北緯度 36度05分33秒
東経度 140度05分27秒
遺跡標高 23~25m
調査期間 20060401-20060531  20070601-20080331
調査面積 25599
調査原因 葛城一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 集落跡/その他
時代 古墳時代奈良時代平安時代鎌倉時代南北朝時代室町時代安土桃山戦国時代江戸時代
遺構と遺物

古墳:竪穴住居跡5軒/土師器(坏・椀・甕・甑),須恵器(坏・蓋・甕),土製支脚
奈良:竪穴住居跡41軒,掘立柱建物跡7棟,井戸跡2基,土坑4基/土師器(坏・椀・甕・甑),須恵器(坏・蓋・高台付坏・盤・高盤・長頸壺・甕・鉢・甑・短頸壺蓋),金属製品(耳環・鉄族・刀子・鉄鎌),石製品(砥石・紡錘車)
平安:竪穴住居跡77軒,掘立柱建物跡26棟,方形竪穴遺構2基,鍛冶工房跡1基,粘土採掘坑20基,井戸跡4基,土坑28基/土師器(坏・甕・甑・皿・高台付皿),須恵器(坏・高台付坏・盤・鉢・甕・長頸瓶・小形短頸壺・捏鉢・仏鉢),土師質土器(羽釜・置き竈),灰釉陶器・(椀・長頸瓶),土製品(羽口・紡錘車・管状土錘・支脚),石製品(紡錘車・砥石),金属製品(鉄鏃・釘・刀子・鉄鎌・穂摘具)
中世・近世:掘立柱建物跡10棟,井戸跡2基,溝跡1条/陶器(皿・擂鉢・瓶・徳利・鉢・片口),磁器(碗・皿),土師質土器(火鉢・竈鍔),瓦,煙管,不明鉄製品
不明:溝跡24条,土坑188基,ピット群11か所

特記事項・要約 古墳時代後期から平安時代にかけて集落が営まれた遺跡である。特に,一般集落では見られない版築技法で貼床を構築している住居跡,良好な状態の横井組相欠き仕口型の井戸枠が出土した井戸跡,鍛冶工房跡,奈良~平安時代の掘立柱建物跡が多数確認されており,蓮沼川流域の拠点集落である。
  • 版築技法による貼床構築状況

  • 平安時代の井戸跡から出土した木製井戸枠