報告書

島名熊の山遺跡

書名ふりがな しまなくまのやまいせき
書名 島名熊の山遺跡
副書名かな しまな・ふくだつぼいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次 11
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 236
編著者名 松本直人
編集・発行機関 財団法人茨城県教育財団
発行年月日 20050325
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな しまなくまのやまいせき
遺跡名 島名熊の山遺跡
所在地ふりがな いばらきけんつくばしおおあざしまなあざかとりまえ
遺跡所在地 茨城県つくば市大字島名字香取前1907-1番地ほか
遺跡北緯度 36度03分52秒
東経度 140度03分34秒
遺跡標高 15~23m
調査期間 20030401-20030915
調査面積 3243㎡
調査原因 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 集落跡/その他
時代 古墳時代奈良時代平安時代鎌倉時代室町時代戦国時代江戸時代明治時代
遺構と遺物

古墳時代:竪穴住居跡10軒,掘立柱建物跡1棟,井戸跡1基/土師器,須恵器,土製品(支脚・土玉・紡錘車),石器・石製品(砥石)
奈良時代:竪穴住居跡8軒,掘立柱建物跡2棟,溝跡1条/土師器,須恵器,石器・石製品(砥石・紡錘車),鉄製品(鏃・刀子・釘)
平安時代:竪穴住居跡33基,掘立柱建物跡19棟,井戸跡4基,土坑13基/土師器,須恵器,灰釉陶器(長頸瓶・壺),白磁(碗),土製品(支脚・紡錘車・土玉・管状土錘),石器・石製品(砥石・紡錘車・腰帯具),鉄製品(鏃・刀子・鎌・釘・腰帯具・紡錘車)
中世:竪穴住居跡2軒,掘立柱建物跡2棟,方形竪穴遺構8基,溝跡2条,墓壙2基,井戸跡1基,土坑2基/土師器,須恵器,灰釉陶器(長頸瓶・壺),白磁(碗),土製品(支脚・紡錘車・土玉・管状土錘),石器・石製品(砥石・紡錘車・腰帯具),鉄製品(鏃・刀子・鎌・鑿・釘・腰帯具・紡錘車),泥面子
近世:土坑2基/土師質土器(小皿・内耳鍋),土師器(三足鍋),陶器(皿・入子),古銭
不明:竪穴住居跡1軒,掘立柱建物跡2棟,溝跡1条,火葬土坑1基,墓壙1基,土坑228基,ピット群10か所,柱穴列跡6基/土師器,須恵器,陶器,磁器

特記事項・要約 過去の調査結果を含めると,古墳時代後期から奈良・平安時代にかけての竪穴住居跡約1800軒,掘立柱建物跡約230棟が確認されている県内最大級の集落跡である。今年度の調査区からは,掘立柱建物跡の集中域や中世の炉を有する竪穴住居跡が確認されている。また,県内で初めてとなる古瀬戸の「入子」が出土した。
  • 島名熊の山遺跡 第1732号住居跡出土遺物

  • 島名熊の山遺跡 第29号方形竪穴遺構出土遺物(入子)