報告書

島名熊の山遺跡

書名ふりがな しまなくまのやまいせき
書名 島名熊の山遺跡
副書名かな しまなふくだつぼいったいがたとくていとちくかくせいりじぎょうちないまいぞうぶんかざいちょうさほうこくしょ
副書名 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業地内埋蔵文化財調査報告書
巻次 ⅩⅩⅤ
シリーズ名 茨城県教育財団文化財調査報告
シリーズ番号 437
編著者名 海老澤稔 見越広幸
編集・発行機関 公益財団法人茨城県教育財団
発行年月日 2019(平成31)年3月15日
郵便番号 〒310-0911
住所 茨城県水戸市見和1丁目356番地の2
電話番号 029-225-6587
遺跡名ふりがな しまなくまのやまいせき
遺跡名 島名熊の山遺跡
所在地ふりがな いばらきけんつくばししまなあざてらのまえ1672-3ばんちほか
遺跡所在地 茨城県つくば市島名字寺ノ前1672-3番地ほか
遺跡北緯度 36度3分32秒
東経度 140度3分8秒
遺跡標高 13~24m
調査期間 20100401~20100630/201008~20100930/20111101~20120331
調査面積 1,800㎡
調査原因 島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業に伴う事前調査
種別 集落跡/その他
時代 古墳時代奈良時代平安時代
遺構と遺物

古墳:竪穴建物跡19棟 土坑3基/土師器(坏・高坏・鉢・甕・小型甕・甑),須恵器(坏身・長頸瓶・𤭯),土製品(土玉・臼玉),石器(紡錘車・砥石),金属製品(鏃・鎌)
奈良:竪穴建物跡16棟 掘立柱建物跡15棟 土坑6基/土師器(坏・鉢・甕・甑),須恵器(坏・高台付坏・蓋・盤・高盤・円面硯・鉢・甑),土製品(勾玉・土玉・支脚・羽口),石器(紡錘車・砥石),金属製品(鏃・鎌・刀子)
平安:竪穴建物跡35棟 掘立柱建物跡13棟 土坑12基 井戸2基/土師器(坏・高台付坏・高台付椀・蓋・小型甕・甕),須恵器(坏・高台付坏・盤・高盤・鉢・甑),灰釉陶器(長頸瓶・高台付椀),土製品(勾玉・土玉・支脚),石器(紡錘車),金属製品(鏃・鎌・刀子・釘・鉸具) 
不明:土坑146基/石器(石刃・鏃),縄文土器,土師器(坏・高台付皿・甕),須恵器(坏・鉢)銭貨

特記事項・要約 総調査面積約27万㎡の県内最大級の集落跡で,これまでに,竪穴建物跡約 2,600棟,掘立柱建物跡約450棟などが確認されている。今回報告の調査区は遺跡の南端部に位置し,古墳時代後期から平安時代前半まで,継続して集落が営まれている。古墳時代後期には,搬入品と考えられる須恵器が数多く出土している。中心の時期は奈良・平安時代で,役人が使用したと考えらる帯金具・円面硯などが出土しており,当遺跡は古代河内郡嶋名郷の中心集落とされている。
  • 平成23年度調査区(鉛直)

  • 第3092号竪穴建物跡𤭯出土状況